あなたと話して分かったの

顔に似合わず優しい声をしているのね

それだけで頬の髭や口元

遠い地でも構わなく思えるわ


知り合って長いけれど 彼が言ったのよ

話せていなかった 話したかったって

そんなこと言われたら

好きになっても良いということよね


名前で呼ぶことに意味があるの

全体ではなく あなたに話しかけているの

大勢の前であなたと話している時が

一番に幸せを感じる時なの


あなたと直接会いたくても

画面越しにしか見られないのね

たまに歯がちらっと見えるはにかみ顔が

頭に残ってたまらなく愛おしいのよ


何歳なのだろう 年齢は気にしないけれど

知ってはおきたいじゃない

四十手前くらい それとも

声の柔らかさから三十前半かしら


あなたが困っているなら全力で助けるから

頼ってもらって全く問題ないのよ

この内容が出てくる度に

私を思い出してくれるのでしょう


あなたの番号が登録されていたの

昔一度かかってきた時のものね

もう一度掛けるきっかけを夢中で探したわ

優しいその声がまた聞きたくて


ワンコールで出て名前を呼んでくれたから

あなたも登録していたのよね

声が聞けたらそれで良い

すぐに切りたくなるのは私の癖かしら


あなたのいる地に行ったのなら

私のためだけに会いに来てくれるのかしら

たわいの無い会話だけしたのなら

あなたは疑惑を覚えるのかしら


早く会いたいわね

あなたの匂いを嗅ぎたいの

目の前にいる事実を確認したいの

あなたへの好意を示しに行かないとね