言葉を発して知ることがある
思い描いた絵とは違っていても
街角で出会ってしまった僕たちが
驚きでも喜びでもない空気を作り出す
まだ会いたくなかっただけ
それっきりになるなんて知らずに
少しだけあなたと愛し合った
そして幸せな朝を迎えた
これからを夢見て帰っても
待っていたのは孤独と後悔だった
あの時発した意味のない言葉が
今では重くのしかかり
もがくほど沈み 吸い込まれていく
いくつもある中から見つけ出さねば
言葉を発して知ることがある
思い描いた絵とは違っていても
その眼が物語っている
悪者にでもしないと忘れられない
知っているよ 分かっているよ
あなたの眼に映る別の影くらい
「次はこうしておかないとね」
「今日はずっとこうしていようか」
その言葉に嘘はないよね
忘れようにも消えてなくなるはずがない
好きな映画の展開を望んでも
他人が創り出したエゴだと気付く
一人の恋愛を大勢が見ているわけもなく
他人の背景として動き続けるしかない
言葉を発して知ることがある
思い描いた絵とは違っていても