初めから僕の恋だった

だってその目で見つめられたら

真剣な眼差しで真っ直ぐに

頷いて僕の話を聞いてくれるんだ


刈り上げにグリースのセットが

またあなたに合っている

僕の好みの体型に垂れた目尻

優しい声が頭に響き渡る


僕の部下には勿体ないよ

話せばバカなところもまた良い

包容力の塊とでも言えよう

歳上の魅力が直に突き刺さる


夢で見たんだ

僕を悪から守ってくれたんだ

その腕を僕の腰に回してさ

俺はお前がいないとダメなんだって

なんだよ 言われてみてぇよ


歳月が経ち仕事を覚えてきた

僕が座ると目線を同じにしてしゃがむんだ

そしてあの目で僕の指示を待つ

このまま抱きしめても良いものか


乳首が四つあるんですと

僕に身体を見せてきた

ただのほくろじゃねぇかと

バカみたいに笑ってお腹をしまう

ちょっと待て お前可愛すぎるよ


ちらっと見えた背中には

赤や黄色の模様が入っていた

若気の至りですと恥ずかしそうに笑った

一匹の般若が笑った


急遽仕事が入った

僕たちは同じ部屋で寝ることに

狭い部屋にベットは二つあったが

一つは荷物置きへと変わった


大きな身体と小さな身体

これなら一つで足りるだろうと

そう言われるなら従うしかない

歳上の意見には 例え部下であろうとも


自然と背中合わせに寝始めた

大きい背中の重みが徐々に伝わってきた

そうか くっついていたいんだ

思い切って背中を全て合わせた


急に背もたれがなくなり

自然とお互い顔合わせになってしまった

お前が動くからだろう

目を閉じたまま寝たふりを決め込んだ


あなたの息が間近に感じた

あなたと一緒に寝ているんだ

今やっと実感が湧いた気がする

鼓動が止まらなくなった


そっと唇が塞がれた

もうダメだ 抑えきれない

夢中であなたを味わった

明日からのことなんて考えられなかった


強がんなって そう言われて頭を撫でられた

好きです 思いっきり好きです

優しさに満ち溢れた雰囲気と

とろんとした目尻に熱い眼差し

もっと強く 僕を守ってよ


夢かもしれない

目覚めた時にはもういないのかもしれない

今を忘れないよう あなたの胸で寝た

腕枕をした手も掴んで


これは二人だけの秘密

お互いの道があるから

惹かれあっていたとしても

現実には越えられない壁がある

乗り越えるまではしなくて良い

これで幸せだから