あの時 私は何を話していただろう
気付かないうちにもう10年が経っていた
あの時 私は何を思っていただろう
気付けばあの時のあなたを越していた
寒い夜の道を自転車で走り
あなたの眠る暖かい布団に入り込む
そしてあなたが出て行くのと同時に
私も自転車に乗って走り出す
少し行った先であなたが車から手を出し
いつも通り手を振ってまたねを言い合う
あの時は何気ない毎日を語っていたね
今日学んだことやテレビの話
あの時は連絡を取るだけで幸せだったね
おはようとおやすみを必ず伝えて
10年ぶりにあなたと電話をした
あの時の話し方と全く変わっていなかった
あれだけ一緒にいたんだ
話している時の表情も声色で見えてくる
そう 確かに だよね わかる
10年が嘘のようにそんな言葉が飛び合った
あの時 仕事の話はしなかったよね
知らぬ間に出世して 大人になって
あの時 私の全てを知っていたよね
知らぬ間に私も成長していたみたい
今度会いに行くからって
休みだったら一緒に行こうよって
この空白の時間は何だったの?
それを言うために10年も待ったの?
あの時を取り返すために
あの時とまた同じことを繰り返そう