寂しさの表れ 心の穴
あなたが欲しい
あなたの全てを知りたい
あなたに好かれたい
そしてあなたと話したい
僕はあなたにとって 大勢の中の一人
僕はあなた一人として見ているのに
どれだけの想いを毎晩送っただろう
届かぬ声は 当たり前に聞こえない
今ならあなたを独り占めにできる
僕はずっと笑みを浮かべていただろう
もっと話していたい
あなたに僕を見てほしい
大勢の前であなたが私を見ていた
しっかりと私の目を見ている
僕がうなずくとあなたは笑った
あまりにもあなたが見つめるから
なんだか恥ずかしくて下を向いた
もう一度顔をあげると
あなたは別の場所を見て笑っていた
たった数秒のこと 後悔は永遠に続く
悔しさの表れ 心の闇
あなたが欲しい
あなただけに見られたい
あなたの笑みを見ていたい
そしてあなたを強く抱き締めたい
僕の歳が一つ増える日に
あなたから祝いの言葉を貰った
あなたと祝いの日が近いことを知った
その日に祝いの言葉を言う約束をした
あなたの歳が一つ増える日に
あなたは僕だけでなく
皆からお祝いをされていた
僕が誰よりも早くその日を知ったのに
僕は祝いの言葉と祝いの品を持って
どこにも見当たらないあなたを探した
諦めかけたその時あなたは現れた
僕の大好きなあの笑みを浮かべて
恥ずかしくて 何も全て消え失せ
一言 あげるとだけ言い品を渡した
あなたは満面の笑みを浮かべた
初めてあなたと話したあの時の僕のように
欲望の表れ 心の底
あなたが欲しい
あなたと共にいたい
あなたに覚えてもらいたい
そしてあなたを独り占めしたい
ただあなたはじきに僕を忘れるだろう
あなたはこれからも大勢の人に愛される
僕はその一人となり
やがてはただの過去の人となる
僕の存在を知っているだろうか
あなたに名前を呼ばれた過去を
そしてあなたに慕われる未来を
一日全てをあなたに捧げた現在を
あなたは過去の人に似ている
声 話し方 匂い 顔は似ていないが
あの人を思わせる
だがあの人はもう僕の前にはいない
僕を置いてどこかへ行ってしまった
そんな時にあなたが現れた
あなたに夢中になるのは当たり前だった
あなたを必死に追いかけた
あなたを抱き締めたい
あなたと一晩過ごしたい
そしてあなたと毎日共にいたい
あなたと唇を合わせたい
あなたの匂いを嗅ぎたい
そしてあなたと愛し合いたい
こんなにあなたを思っている僕だけど
あなたは気付かないふりをするだろう
こんなに気持ちを表している僕だけど
あなたはあの笑みだけで返すのだろう
あなたは僕に全てを教えない
あなたは僕を大勢の一人として見る
いつも通り 分かっている
僕はあなたを忘れなければいけない
だから僕ははあなたと話さない
大勢のうちの一人として近づかない
あなたのためにも
あなたを大切に想っているから
あなたに嫌われたくないから
あなたは僕を教え
僕はあなたに教わる立場だから