夢を追う背中

がっしりとした後ろ姿

まだ見えるよね

見ていても良いよね

後ろから駆け寄っても

あなただけは許してくれるよね


こんなに腕が太かったかな

こんなに日に焼けていたかな

何年も前だもの

覚えているのはあなたの顔と

その愛くるしい中身だけ


いつの間にか家も変わって

前よりは広くなったよね

ただ あれとこれは昔のままだ

って何となく物も覚えていたり

相変わらずあの子の影を見せないよね


夢はどうなったの

あの時の あの熱く語っていた夢

今でも頑張っているんだね

応援しに行きたいけど

あの子の前でどんな顔をすれば良いのか


あれから僕は二度変わったけど

あなたは変わらずあの子のまま

今でもまだ関係は良くないみたい

それなら一緒にいなくて良いのに

なんて口も挟みたくなるよね


頬にキスして そして首 そして髪

最後にあなたの硬い唇へ

そうか 唇にホクロがあったね

あの時のあの感情が一気に蘇る

思わず強く抱き締めてしまったよ


過去の話は文字でしたから

今はもう良いよね

あなたの今なんて

さほど変わらないでしょう

僕の今こそあなたには関係ないでしょう


また会えたことに喜んでよ

あの子のことは思い出さないでね

今は二人きりの時間だから

この気持ちに嘘はないよ

今だけ独り占めにしたいだけだから


懐かしい思い出に浸って

忘れた過去を思い返して

あなたを愛して あの子を羨んで

それでも変わらないあなた


目覚ましの音に起こされて

あなたにもう一度抱かれるの

もうさよならを言わないとね


また会おうよ

次は何年後かな

相変わらずのあなたのまま

そこであの子と暮らしていてね