風鈴の音が揺れる
目を瞑ると鈴の音が大きく聞こえる
また雨の音も流れる
窓の淵に当たる音はその都度変わりゆく
しんとした空気に川の音が交わる
山から湧き出る水が溜まってゆく
木々の揺れる音で風を感じる
窓のきしむ音で内が静かだと教えられる
細く長く伸びた廊下は
大人になってみると短く
怖がって避けていた部屋も
そこが一つの寝床となる
ここが私の我が家
一生変わることのない過去
ここで騒がしく生きていた
今ではしんと静まり返ったこの家で
扇風機の音が揺れる
目を瞑ると風の音が大きく聞こえる
また隣の音も見える
階段を駆け上がる音はその都度変わりゆく
ぼんやりとした空気に車の音が交わる
店から出た若者の声が響き渡る
電車の音と共に微かに地面が揺れる
ビルに映った雲で空が広く見える
違うものを非難していた頃と
違いを諦めることを知った今
学ぶ意味を教えられた頃と
働く意味を知った今
これが私の生き方
一生付き合っていく価値観
これで堂々と生きてきた
今ではしんと静まり返ったこの街で