もう会えないみたいだ

あなたでいっぱいだったあの頃

あなたの為の生活と

あなたの為の人生と


幾度となく香る匂いに

心躍らせ周りを見渡す

もういなかったね

当たり前すぎて忘れてしまっていた


息が酒臭くても

いびきがうるさくても

それが良かった

あなただから心地良かった


もう会えないみたいだ

どんなに願っても

あの頃には戻れない

あの頃には帰れない


終わりが見えなかったから

そう 例え見たくても

隣をずっと歩いていたから

そう 今でもあなたが


私だけに見えなくなったのか

匂いがするから それと共に

あなたが動く風を感じるから

そこにいるのでしょう?


もう会えないみたいだ

人伝いに聞く哀しさ

どうしようもない事実から

置いていかれた私は逃げ出せない


あなたといたあの頃のまま

私たちはここにいる

ここでずっと暮らしている

誰も気にすることもなく二人で


表札を掲げ  互いの腕で眠り

布団は一つ 枕は二つ

あなたの目覚ましで起き

食事と洗濯は二人分


幸せを噛みしめた

どうあがいても

どう願っても

もう会えないみたいだ