小さな部屋に積まれた本たち

その合間を縫って置かれたテレビ

左横には開きっぱなしのパソコン

そしてベットに横たわる小さなあなた


玄関を開けると広がる通路

共有の洗濯機とあなたの柔軟剤

あなたの部屋は一番手前だった

入るとあなたの香りでいっぱいだった


大きなベットの上に吊られた服たち

その下に二人で眠る僕たち

無造作に散らかった机の上に眼鏡を置く

ケータイも充電させてね


料理をしないからって理由で

夜ご飯はコンビニの弁当ばかり

冷蔵庫の中は飲み物とアイスだけ

たまにチーズも入っていたっけ


僕の仕事が始まる頃に寝て

僕が寝る頃に仕事に行く

あなたは土日休みで僕は平日休み

お互いの不満も増える一方


それでもあなたの部屋に通った

例え2時間しか一緒にいれなくても

会いたかったから 一緒に寝たかったから

布団の中で手を握って確かめ合った


風が冷たい中 自転車を漕ぐ

沢山着込んで マフラーも手袋もして

部屋に着くと暖かすぎる部屋に

毛布にくるまりパンツだけで寝るあなたがいる


起こさないように隣へ寝転ぶ

冷たくなった足をあなたの太ももにつける

びくっとして起きるあなた

おかえりくらい言えっての


毎日があなたの為になんとなく過ぎていく

あなたと一緒にいたいからここにいる

一緒に起きて支度をしてあなたを送り出す

そんな日々が好きだった 何年も前の日々