昔いたあの地に住むあなた

戻るべき場所でないことは分かっている

少し離れたいと感じたから

今ここにいてはいけないと悟ったから


散らかった部屋と置き去りの私

あなただからと涙を流してしまったね

今の私の趣味はあなたからの授かり物

あの頃見ていたものは今も美しい


目が合って海を見て唇を近づけて

恋人がいると分かっていても恋をした

グラスにも帽子にもゲームにでさえも

相手に愛されていることを物語っていた


将来を考えさせたあなたは

私の唯一の居場所でもあった

暗い部屋が煙草の煙で覆われた

あなたの為だけに通ったのよ


一目惚れとは何かを知ったあの日

あなたと繋がって心から愛し合った

窓ガラスに描いた落書きがまだ消せないの

一番に思い出すあの顔が私の支え


まだこれからと意気込んで過ごしていた

あなたの幸せそうな笑顔につられて笑うの

泡を鼻につけて ふぅと息を吹きかけた

あなたと繋がりたいと思うばかりで叶わない


思い出がつまったあの場所

今もう一度戻っても変わらないだろう

でもあなたとの思い出は

良い思い出として取っておきたいから


またいつか戻る

心の隅でそう思っている

あの頃に戻れたら何をしよう

出会った人々ともう一度やり直すのだろう