一目惚れ なんて滅多にしない

一人占め なんて夢のまた夢

一言だけで分かる君の気持ちに

一つ一つ傷付いてなんかいられない


瞳にうつる僕の顔が歪んでいた

独りでに動いたように見えたカーテンは

等しい間隔で吹く風に揺られただけだった

人前で涙を流すのは久しぶりの事だった


一粒 また一粒と溢れる涙の訳は

一昔前の君にも分かるであろう

一通り経験をさせられた僕らには

一休みする時間も余裕もない



一途だなんて そんな言葉はない

一番だなんて そんなの求めていない

一時的な気持ちだけでいい

一々気にしてなんかいられない


市場に並ぶ色とりどりの野菜から

苺だけを取ってくる君を覚えている

著しく成長してきた僕らは

逸早く幼い過去を消し去りたかったんだ


一度だけ旅行をした事があったね

一面に広がる海を二人で眺めたね

一年が短く感じても過ぎた事は後悔しない

一からやり直す時間も余裕もないのだから



一体なぜって それは僕の台詞だよ

一回だけって それは後付けなんだ

一気に言葉を突き刺されても

一個一個整理なんかしていられない


いっそのこと二人で住んでみる?と

言っていたあの頃が懐かしい

いっぱいに詰まった旅行の思い出は

行ったきりどこかにしまい込んだまま


一歩ずつ終わりに進んでいく

一瞬の気の迷いが終わりの合図

一方的な恋だと知ったのは

一緒にいない事が増えた頃からだった



一握りの思い出を

一日限りの思い出を

一生残る思い出を

one more time