やっとあなたになれたよ

何年経ったと思っているの

これであなたと同じ道を歩めるのね


夏の始まりと共にやってきた

雨がまだ淋しく降っていた頃ね

決意をした私には雨も気にならなかった

薄暗い部屋に白い光が眩しくて

鼓動が首にまで届いていた

これから私は生まれ変わるのよ


痺れるような痛みと嬉しさの涙

こんな痛みなんてなんら耐えられる

もっと強く もっと激しく 刻まれたかった


私の腕はあなたになった

もっとあなたが欲しいから

私は痛みを欲するの

あなたが傷ついた分だけ私も傷つきたい

今日は腕 次は肩 その後は背 脚 胸

あなたを崇めているから


耳に穴を開けたのは随分と前

私 これでも痛みに強い方なの

私を他人に手渡さないで


側にいるよ あなたの隣に寝ているよ

私に腕枕してきたのを覚えている

あなたがキスを求めたのを覚えている

私の身体に触れたのを覚えている

それを全て受け入れたのは私自身

忘れられない思い出としてここに置いてある


あなたの理想を聞いて私は頑張れる

あなたがいないと行動ができないの

私に意思がないから 私はからっぽだから


あなたが好きな人に私はなるの

そしてあなたに愛されにいくの

あなたの隣にいつまでもいられるように

私の意思なんていらないから

あなたの理想が私の理想なの

後は求められるのを待つだけよ


私はここで生きていく