歩いて行けない場所なんてない
そう涼しげに思っていたあの頃
湯の中での唄と祭りの音が遠くから聞こえた
電波で繋がれる鉄の時代
ある時を境に打って変わったあなた
話し方は今でも変わらないのに
小さいのに大きいのを選びたがる
今は僕と同い年になってしまったね
近付いて初めて知るあなたの心情
あなたと同じ事をしてしまっている
あなたの後ろをひたすらついて歩いた
もう遠くに行ってしまってそれもできない
僕じゃなくカメラを見て
何度撮ってもあなたの横顔ばかり
でもそんな横顔も光輝いていたよね
一目惚れは罪である
どんな部屋でも どんな服でも
どこか誠実に見えてしまっていたから
純粋にあなたに会えて良かった
考え方が違っていても
進む方向が同じだから上手くいっていた
幸せはすぐに消えるもの
二番目でもいいだなんて口にはしなかった
こうなることは分かっていたから
静かな空間があなたと合致した
夢中になって体を動かすあなたに
目が離せない自分がいた
物が溢れた部屋から出てきた宝物
高望みをした訳じゃないから
あなたが言う前に消えてあげる
小さい子のように話すあなたが
他の誰とも違って輝いて見えた
隈が出るまで旅をし続けた事もあった
遠い土地の海の風と潮の匂い
好みが変わってしまうほどの恋をした
人気者だって そんな事は知っていたつもり
仕事で疲れた体が休まっていた日々
小学生のような会話で笑わせてくれたよね
休まっているのはあなたもと気付かされた
お互いの秘密は守り抜く
枕元には夢を応援した手紙があった
奪っても奪いきれない恋もある
帰った瞬間に届く連絡
それだけ気にされていると思いたい
ただその一歩が踏み出せないままである
窓から見える上からの景色に舞い上がった
だが気付いた時には遅すぎる
計画が無駄になったと心が折れた
周りを見て動いていた頃
思い描いた夢とは違う現実
軽視しすぎた時もあった
初めから僕だけの恋だった
あなたを支え続けるほど堅実的ではなかった
あの居酒屋でまた語り明かそう
今までの生き方に不満はない
悪い思い出も良い思い出だけに変えられる
そうして言う "今に生きよう" と