こうして独り旅立って行く

後に残されたあなたはどこに


この扉ともお別れ 床の傷にもさようなら

何もなくなったこの部屋に

僕の居場所はどこにも無い

こんな真ん中に座ったことは一度もなかった


画鋲の穴が飾ったものを思い出させる

ここにはあれが あそこにはこれが

今はただの真っ白な壁と黒い小さな穴

ただの穴だけど 埋めて欲しくは無い


カーテンだけは置いていくねって

いつ買ったのかも思い出せないよね

何気ない布でも 僕をずっと見守ってくれていた

そう簡単には外せなかった


それじゃあと 重い扉を押し外に出る

もう戻らないよ 決めたんだ

あなたにはお世話になりすぎました

またどこかで会えるよね