目をこすると視界が滲んだ

いつもの夜が少しだけ華やかに見えた

ラメの様な美しさでさらに滲みが増した


耳が外の気温で痛くなった

昨日の暖かさとは違って風が冷たかった

春の訪れをもう少し味えらたらと


あなたの歌声が聞こえた気がした

微かに遠くから風と共に聞こえた

ゆっくりと三線の音も重なった


和室の匂いと線香の焚いた匂い

鳩が三度鳴き 沈黙が流れた

川の流れの音がすぐ横で聞こえていた


風の冷たさに身が震え

暖かい部屋に入り布団を敷いた

まずは布団に入り足をこすり合わせた


何気ない行動にも意味はあった

過去に教わった流れを今も続けていた

変わっていないのは僕だけではなかった