髪にハサミを入れた
別にあなたのせいって訳じゃない
鏡の前の私はどう写っているのだろう
きっと情けないよね
涙なんて見せないよ
格好悪くてもっと惨めになるから
初めての雪が降った
しんと静まり返った景色に
初めての足跡をつけた
月面のような感覚がちょっとだけ嬉しい
木から雪が落ちた音で思い出す
哀しさに寂しさと孤独を
七色の虹が出た
うっすらと誰も気付かないだろう
指をさして微笑んでいたよね
一緒に写真も撮ったかな
なぜこんなにも綺麗なのか
あの時は分かっていた気がする
窓から洩れた灯りを見た
私達だけじゃないよと
寒い夜道を優しく照らしてくれた
深いため息を一つ
その息さえも白く霞む
綺麗な冬の思い出へと変わるのだろう
寒さに足先を絡めた
少し長い爪に毛布が逆立つ
いつも通りの並びで寝転がり
暖かいねと確認し合う
外の寒さを忘れてしまうほど
なぜか汗をかいていたよね
会話がなくなった部屋でも
時間は止まらず過ぎていく
顔を合わせることもなく
頰を擦り寄せることもなく
ただこの空間を生きている
そうなったのはいつからだろう