この季節がやってきた

毎年思い出すこの季節

懐かしのあの匂いと

懐かしのあの音楽を

嫌にも思い出される

あの頃はただなんとなく生きて

ただなんとなく時が過ぎていた

時間の流れは今とさほど変わらず

窮屈さだけが増えている

移動手段は自転車しかなく

マフラーに手袋 ニット帽にダウン

肌が出ているのは顔だけの完全防備

明るくもないライトに照らされる道を

ただひたすら漕ぎ続けて

あなたに会いに行った

ドアを開けると外とは全く別の気温で

服を脱ぎ捨てあなたのいる毛布に直行

くっつき合って体温を元に戻す

足が冷たいと嫌がられても気にしない

わざとお腹につけてみたりと

じゃれ合ったりもした

今思うとこんな幸せなことはないと切に感じる

それ以上を求めてしまった若気の至り

なぜ離れたのかわからない

今すぐあなたに会いたい

この季節がそうさせる

毎年の後悔