あなたとの待ち合わせは
いつも決まっている場所
いつも通りの席に
大きな背中を向けて
あなたは座っている
後ろからただいまと声をかけ
あなたに近付く
ゆっくりと振り向くあなた
一瞬の微笑みとおかえりを一言
変わり映えのない空気感が
またわたしを癒してくれる
逃げ場のない生活から解放される
今日のプランはと
あなたが仕切り始める
水族館や動物園 遊園地や映画館
わたしを楽しませようと頑張っている
ただわたしはあなたと
二人並んで歩くだけで良かった
それだけでも嬉しいのに
悩んで考えているわたしに
今日は天気も良いから外を歩こうと
わたしの気持ちを察しあなたが言った
そんなところが好きなんだなと
改めて感じた
あなたとお揃いのものが欲しくて
色々と見て回った
前から二人で探していたミサンガ
ちっぽけなものだけど
身につける最初のお揃いは
そんなものでいい
ようやく探し当てた茶色のミサンガを
右足に二人で付けた
なんだか幸せだった
今日はそれだけで充分だった
家に帰って映画を見る
それがいつものパターンとなっていた
今日は疲れたねと
ベットに横たわる
珈琲飲むかと聞かれ
珈琲を淹れるあなた
持ってきたマグカップは
白と黒のお揃いのものだった
いつの間にか揃えていた
そういえば はい と
あなたの鍵を渡された
いつでも来ていいよって
これでもう鍵無くしても安心だって
ただ嬉しくて涙が溢れた