僕ら日本人はやたらと「3」という数字が好き。
ことわざにも
「3」という数字はやたら出てくる。

石の上にも三年、
仏の顔も三度まで、
三度目の正直。

世界三大なんちゃら、
なんて言うのもある。

あれってほとんどが日本人によって
考えられたらしいですね。
ためしにWikipediaをみると
「世界三大〇〇」が何十個と出てくる。

ざっと目を通したけど
途中で飽きるくらいのボリュームだった。
そのうち
世界三大「世界三大」
がまとめられてもおかしくない。


でも「3」が好きなのはなにも日本人だけじゃない。


仏教では世界を
欲界・色界・無色界の「三界」にわけているし、
キリスト教でも、
父と子(キリスト)と精霊を一体とする
「三位一体」を教えを根本に置いています。


4本足のテーブルはぐらつくことがあるけど、
3本足の椅子がぐらつくことはない。
3は安定を示す数字でもあります。


人類史も自然界も
不思議と「3」という数字が支配してる。



だから、
といわけじゃないけれど。

 


流産後に再開した妊活の

3回目のトライ。
それは僕らにとってもひとつの目安でした。



今回ダメだったときには
今後どうしていくかを
なにかしら話した方がいい。

 

 


僕はそう思っていたし、

きっと妻も同じように

考えていたと思います。




期待を持ちすぎず、
でも悲観もしない。

 


簡単なようで、すごく難しい。


なにもなければ、
ただあっという間に過ぎていく毎日。

 


でも妊活中だと

時間が経つのがやたら遅い。



施術をしてから予定日までが

まるで永遠のように長く感じる。

 

 

そしてもし生理が来たときには、

次の施術までの待ち時間もまた

永遠のように長く感じる。

 

 

 

妊活中の夫婦は、

永遠と永遠のあいだを

つなぎ合わせるようにして生きている。



僕らもまた、そのように過ごしてきました。

 



 

やってきた流産後3トライ目の

生理予定日。







「生理きたよ」








「そっか」



 

と僕は答えました。

「なにかご飯、食べいこっか」





期待を持ちすぎていたわけじゃない。

 


悲観しすぎてたわけじゃない。




「おいしいやつね」




妻はそう言って笑ったと思います。






なにも特別なことはない。

 

なにかが変わったわけじゃない。

 

 

 

ただ、永遠と永遠のあいだに立っているだけ。

 

 

 

 

 

そんなことを考えたと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、そのときの僕はまだ知りませんでした。

 

 

 

 

 

 



出血から数日後、
彼女の二回目の妊娠が判明しました。

 

 

 

つづく

 

 

妊活編① 我が家の妊活の始めかた その1

 

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