買って5年超。DDJ-WeGO3 レビュー | D3 BLOG in 広島

D3 BLOG in 広島

広島のダンスホールクラブの情報をシェアアップしている野良リンクサイト化ブログです。


俺が初めて手にしたDJ機材であるDDJ-WeGO3の評価ログを




なんと、まだ書いていなかった(^◇^;)







Pioneer DJ 公式製品ページはこちら↓

このDDJ-WeGO3を手にしてから約5年半、使用頻度はどちらかと言えば少ない方だとは思いつつも、いろいろなところに持ち込んで使ってきた。

新品時に比べて再生ボタンの反応が少し硬くなったような気はするものの、いまだに壊れていない。




・主な特徴

WeGO3は数あるポータブルコントローラーの中でも異彩な魅力があるコントローラーだと俺は思っている。


購入した段階でVirtual DJ LEライセンスを付属し、フリーでSerato DJ intro(Lite)、djayが使用可能。
また有償で導入するSerato DJ(Pro)、rekordbox DJ、Traktor Pro、Cross DJ、edjing等、国内で利用できる主なDJソフトをほとんどコントロールできてしまう万能製品だ。


次にパルスコントロール。
ジョグ周りのライトが周回してマーカーの役割を担っており、スクラッチユーザーへの配慮がされている。
3万円代のコントローラーでジョグにマーカーが装備されている製品は少ない。


他の標準的な機能を装備しているコントローラーと比べて小さい筐体でありながら、1デッキに3EQ、3Fx、オートループ、4Hot Cue、4サンプラーのコントロールが可能であり、PCDJの基本操作を充分行うことができる製品である。




・各部の評価

・とても軽くコンパクトな筐体で携帯しやすい。
・ジョグの反応が良く、スムーズ。
・操作ボタンの配置レイアウトが使いやすい。
・ホットキュー&サンプラーのボタンがプラスチック系素材で、それの反応に文句はないが、同価格製品はシリコン系素材が主流であることと比べると安物感がある。
・ジョグイルミネーションがカッコよくてインテリア受けが良い。
・iOS機器接続用の専用Lightningケーブルの機器側端子の接続が少し緩く、安定した設置環境でないと稀に接続が切れる。(DDJ-WeGO4から汎用USB-Aケーブルを使用するようになり改善されている。)



・DDJ-400と比べて

最近のエントリークラスDJコントローラーの中で最も普及しているDDJ-400と比べてDDJ-WeGO3はどうなのか?

DDJ-400はレイアウトと機能がクラブ常設機に似せた作りになっており、これの練習がある程度できることが期待できる製品となっている。

対してDDJ-WeGO3は独自のレイアウトになっており、ジョグ周りに沿って配置された操作ボタンは、コンパクト筐体でありながらもPCDJの主要操作をクイックに行うことができ、初心者でも多彩なプレイがやり易いように作られている。



各操作部で比較してみると、DDJ-400にはあってDDJ-WeGO3にはない装備が目立つ。

トリムノブ、HP/LPフィルターノブ、ボリュームレベルランプ、マニュアルループ、ビートFx等だ。

SHIFTボタンを合わせることで使える操作もあるので、総合的に"できる事の種類"の数はDDJ-400の方がずっと多いのである。


やっぱり売れてるだけあってDDJ-400は良い製品だ。
過去の製品なんて比べるまでもない.....

.....と言える程、実はなんでもかんでも良いわけではない。



DDJ-400にはDDJ-WeGO3で使えるSerato DJが使えない。
世界で最も普及していると言われているDJソフトのSerato DJにこだわりが有る人は結構多い....らしい。


また、DDJ-400のマスターサウンドボリュームが現場のDJミキサーに繋いでみると他のプレイヤーに比べて音量が小さい、音圧が足りなくて良い感じにならなかった、と現場で経験したDJは多いのではないだろうか?

DDJ-WeGO3も高級機に比べれば音質が良いとは言えない。
しかし、現場の常設ミキサーに繋いで他のプレイヤーに合わせられる程の音量を出すことが可能である。
これは複数の大小のフロアで確認している。



・WeDJと組み合わせると化ける
DDJ-WeGO4の発売に併せてPioneer DJから配信されたモバイルデバイス用DJアプリ"WeDJ"

現在はDDJ-200でも使用可能であるが、元々DDJ-WeGO3とDDJ-WeGO4に合わせた仕様のDJアプリになっており、組み合わせることで操作機能が拡張され、より多彩なプレイを行うことができるようになるのだ。


アプリ配信がされてから数日後に書いた記事があるので、興味がある方はこれが参考になると思う。


・総評
DDJ-WeGO4に世代交代し、レイアウトがとても近いこともあってこれからDDJ-WeGO3を手にする人は少ないことだろう。

しかし、昨今の3万円前後のPioneer DJ製コントローラーは"音が弱すぎる"。

DDJ-WeGO4を所持している友人がいないこともあって現場で十分な検証をする機会もないのでなんとも言えないが、DDJ-400とDDJ-SB3がプリアンプを挟まないと音圧が足りず、他のプレイヤーと組んでサウンドを作るのが難しかった経験がある。

これらに比べればDDJ-WeGO3はオーディオマシンとしてとても優秀だったと思う。

トリムがなくオートゲイン頼りになることだけが唯一残念ではあったものの、
俺はもちろん、知り合いのDJ初心者数人が幾度と現場で使って基本操作を学んだ、良いコントローラーだったな〜と本文を書いていて改めて思えたのだった。


もし、これを読んでいる方でこれから良い状態の中古品を手にすることがあったなら、是非使い込んでDJを通して音楽を楽しんでほしい。


Ed