先日、YouTuberのHIKAKINさんが

自身の20億円の新居に高級家電を爆買いするという

YouTube動画をアップしていました。

 

有機ELテレビ、炊飯器、コーヒーメーカー、ドライヤーなど

たくさんの家電を購入して紹介されていたのですが、その中に

ロボット掃除機のルンバもありました。

 

ルンバは、家じゅうの床を自動で掃除してくれる掃除機ですが

当然ながらルンバに電源コードはなく、バッテリで動きます。

ルンバで使用されているバッテリはリチウムイオン電池または

ニッケル水素電池です。

今回HIKAKINさんが購入されたのは、s9+というモデルで

リチウムイオン電池のタイプです。

 

リチウムイオン電池については、取り扱いを誤ると破損し発熱や発火の

恐れもあることから、取説にはいくつかの注意事項が書かれています。

 

しかし取説というと、必要な時に必要なページだけ見るという使い方が

多いため、注意事項を隅々まで読んでいる方はあまりいないのでは

ないでしょうか?

 

そこで今回は、ルンバs9+の取説に書かれている、リチウムイオン電池に

関する部分を抜き出して紹介します。

(黄色でハッチングした部分が、取説に書かれている文章です)

https://prod-help-content.care.irobotapi.com/files/s_Series/s9/ownersGuide/ownersGuide_jaJP.pdf

 

「充電器は必ず純正のものを使用してください。純正以外の充電器を使用すると、

バッテリーが加熱したり、煙が出たり、着火、爆発が起き る原因となります。」

リチウムイオン電池にはいくつかの種類があり、それぞれ充放電に最適な電圧範囲が

決まっているため、充電器が違う種類用だと充電不足や過充電を引き起こし、

稼働時間が短かったり、電池が劣化するといった影響がでます。

 

「充電直後は、ルンバ裏面やホームベースの充電端子に触れないでください。」

ルンバ裏面は電池の電極そのものです。s9+は14.4Vの電圧を持っているので、

誤って充電端子両端に同時に触れてしまうと感電します。

ホームベースも電圧がかかっていると感電します。また、充電中に端子部が発熱して

やけどするぐらいの温度になっているかもしれません。

 

「万一、製品から煙がでたり、変なにおいがしたり、製品が過熱したときは、ただちに

使用を中止してください。また製品からバッテリーや乾電池を取り外してください。

煙がでなくなったことを確認し、アイロボットサービスセンターにご連絡ください。

お客様による修理は、危険ですから絶対におやめください。」

煙が出ている状態でバッテリを取り外すのは勇気がいりますね。

ただ、バッテリはエネルギー源なので、できれば外したいところです。

バッテリを外す前にサービスセンターに問い合わせてみるのも良いかと思います。

 

開けたり、壊したり、高温にならないようにしてください。また火中に投じたり、

加熱したりしないでください。取り扱いについてはメーカーの指示 に従ってください。

火中に投じれば、電池からガスが発生し、印加→発火となる可能性が大なので

やめましょう。

 

「リチウムイオンバッテリーおよびリチウムイオンバッテリーを 内蔵する製品には、

輸送に関して厳しい規制が適用されます。 この製品(バッテリーを内蔵したもの)を

業務、旅行、その他の理由で輸送する場合は、その手順についてアイロボットサービス

センターに必ずお問合せください。」

本体から電池を取り外して、充電端子をテープで絶縁するなどの手順を教えてもらえる

と思います。また、リチウムイオン電池は危険物に指定されているため、輸送先(国内、

海外)、輸送手段(航空(飛行機)、海上(船)、陸上(トラックなど))によって

それぞれ輸送についての細かく規定があるため、そのあたりも含めて教えてくれると

思います。

 

「お子様がバッテリーをいじらないようにご注意ください。セルやバッテリー端子を

飲み込んでしまった場合は、医師に相談し てください。」

小さな子供にとって、ルンバは動くおもちゃに見えるかもしれません。ルンバを

捕まえた時に、裏面の充電端子両端に触れてしまうと感電するので注意が必要です。

 

「次の行為は、バッテリー破損の原因になります」

・落下などにより強い衝撃を与える

衝撃でバッテリ内部で短絡が発生し、発熱→発火と進んでいく可能性があります。

・ホームベースに接続せず、バッテリーをルンバに入れたまま 1 週間以上放置する

・取り外したバッテリーを、3 ヶ月以上放置する

バッテリが放電を続け、バッテリの最低電圧以下となると、バッテリは劣化します。

さらに劣化が進むと最終的に破損に至ります。

 

「バッテリーを処分する際は、充電式電池リサイクル協力店、または協力自治体へ

お持ちください。安全のため、端子 部が隠れるようにセロハンテープなどを貼って

ください。 お問い合わせ : JBRC  http://www.jbrc.com/」

ルンバの電池は取り外すことができ、リサイクルマークもついているので、

一般社団法人JBRC回収協力店(家電量販店等)に持ち込むことができます。

また自治体によっては、電池リサイクル(回収)ボックスを設置してあり

そこでも回収できます。

 

 

 

いかがだったでしょうか。

取説の記載内容について、解説を加えることで皆さんの理解が深まれば私も

うれしいです。