連載小説(24) | 情熱派日本夕景

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ハイエナどもは、町民達に容赦なく牙をむき、襲いかかってきた。

「あっちに行けっ!!」

町民は松明を振り回す。
しかし、追っ払えるはずもない。
そもそも奴等は飢えてるような…そんな感じだ。

「グルル…。」

唸り声をあげて、肉を狙う。

と、

「届いてっ…!!」

セナが何かを投げた。

すると、ハイエナはそちらの方に向かう。

「ワンッ!!
ワンッ!!」

何か、ねずみの死体と勘違いしたらしい。

まあ、投げたのは…

「骨付肉じゃん。」

餌には十分なんだろうけど、すぐに終わっちゃいそうだ。
すると、シルビアがバイオリンを持ち、奏で始めた。

「…流れる水は、刻まれし時と似て消して止むことはない…。
よし、いきます!!」

勢いよく、弓から水芸の如く水が流れる。
一瞬だけなので、微妙なのだが…しかし、

「グォォォォッ!!」

むちゃくちゃ効いていた。

それに気付いたアスカは…

「弱みを見せたな!!」

万能フライパンに水を大量に入れて、ぶっかけた。

ハイエナどもは、むちゃくちゃ嫌がっている。

すると、レオンは…

「(またオレのフライパンでやってるよ…。)
これ、ホースでやった方がいいんじゃねぇの?」

と、水を噴射する。

さらには天も応えたのか、雨が降ってきた。
これにはセナ。

「ラッキー!!
これでとどめです!!」

ナイフでハイエナを串刺しにする。
他の三体も次々に倒れ、ついには勝利してしまったのであった。

「我等の勝利だ!!」
「バンザーイ!!」

町民は大興奮!!
松明の火を消して、ランボルギーニの町長屋敷に入り込んだ。