細谷 雄一の本。

まず一言、詳しくは分からないな。

さて、来年は敗戦から八十年になるのでこの手の本を読んでみることとした。
十五人の専門家が、第二次大戦に日本がどう関わったかを書いた短編集だ。
そもそも、一人あたりのページ数が少ないので詳しいことは分からないのは、ある意味当然のことなのだろうと思う。
この本を足がかりに、もっと詳しく知りたければ改めて本を買えば良いだけのことではある。

さてこの本を読んでみて感じたことは、世界史の中の、第二次大戦という時代での、大東亜戦争をどう評価するかという話かと思ったが違ったことだろうか?
どうも、日本がああしていれば、こうしていれば戦争は避けられたという話が多かったように思う。
世界史の流れで第二次世界大戦はなぜ起こったのかを理解しないで、大東亜戦争を防ぐというのは少し話が違うように思う。
もう少し書くならば、当時の敵対していた国、米国、英国、ソ連、中国、ついでにオランダなどが日本をどう見ていたのかも知りたかったが、その辺については書かれていなかった。
まあ、執筆者の殆どが日本人だから仕方が無いのかも知れないとも思うが。

その中でも興味を引かれたのは、ムッソリーニさんのイタリアが、ヒトラーさんのドイツを嫌っていたのに、いつの間にか同盟関係になっていた話だ。
これはずっと気になっていたのだが、ページの関係か詳しいことは書かれていなかった。
イタリアとドイツが同盟を結ばなければ日独伊の三国同盟に発展することは無かったかも知れないし、ドイツがイタリアを支援することも無かったはずで、流れが大きく変わっていたのかも知れないとも思う。
いつか詳しい本を買い込んでみたいと思う。

さてもう一つ、日本が失敗したから大東亜戦争になった話の中でも、酷く納得出来る物も有った。
それは、日本が他の国がどんな態度をとって選択するかをも全く考えないで行動していたという話だ。
これは著しく納得してしまう。

他にも情報の取り扱い方が日英米で違ったりと、なかなか面白いことも書かれていたが、やはり日本が悪いと言っているような感覚が強く印象に残ってしまった。
蒋介石さんの中華民国が日米戦を臨んでいたとかも書かれていたが、少数派だった。
例えば大東亜戦争で影がとても薄いオランダが、日本にどうなって欲しかったのかとか書かれていたら良かったのにと思う。
まあ、ヒトラーさんのドイツと同盟を組んだのでムカついていたことは理解しているのだが、それだけなのかどうか知りたい。

そうそう最後になるが、暗黒大陸中国の真実も一緒に読むと面白いと思う。

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