豆田 麦の本。

まず一言、ああ、なんとぞんざいな。

さて、元魔王さまが周りに人々の腹筋を強制的に鍛えるという暴虐の限りを尽くす話だ。
新婚旅行先では、漁船に乗り込んで現地人にも被害を与えていた。
腹筋を鍛えることを拒絶した生まれ故郷付近の人達は、なんだかんだで不幸な目に合っていた。

不思議時空の方も強化されていたのか、カニを捕まえたはずが真珠の入ったホタテになっていたりもして、混沌度合いが増していた。
圧巻なのは、お土産に羊を一頭持って帰ったところだろうか?

さて、今回最もひどい目に合ったのは、間違いなく第四王子様だろう。
元魔王様にぞんざいに扱われるのは当然として、一応軍人であるはずの旦那様にもぞんざいに扱われてしまっていた。
更に、最後の方では元魔王様にサーモンジャーキーを口にねじ込まれてしまってもいた。
元魔王様にとって、サーモンジャーキーは神でさえ破ることの出来ない規則なのかも知れないが、巻き込まれる方はただではすまないだろう。
この王国、これで大丈夫なのだろうか?

さて、大元の方では触れられていなかった、巨大ぴよちゃんとの再会があったりもした。
番を自分と同じく巨大化させるために、旦那様を頼るなんて場面も有った。
巨大な魔物が跳梁跋扈しているのだが、この国本当に大丈夫なのだろうか?

さて、気になったことが一つ。
元魔王様のアビゲイルなのだが、人間も一匹と数え続けている。
旦那様のジェラルドほかも修正する気が無いのか、そのまま聞き流してしまっているようだ。
身内の間ならば問題無いのだろうが、一端外に出てしまうと大問題に発展することも有るだろうと思うのだが、誰か修正しないのだろうか?
大惨事に発展しなければ良いなと思いつつ、金色の瞳がなんなのか明かされるのを待ちつつ続きを期待したいと思う。


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