武光誠の本。

まず一言。紆余曲折が過ぎるだろう。

さて、平成が終わり令和になると言う事で日本の神様について調べてみたくなり、この本を買い込んだ。
存在自体はかなり前から知っていたのだが、読む機会に恵まれなかった。

で、読んでみた第一印象が上の一言だ。
どう控えめに見ても千年以上続く日本だから、かなり複雑怪奇だろうとは思っていたが、想像以上に複雑怪奇だった。
日本書紀と古事記は触る程度には読んだ事が有ったのだが、そんな知識は全く役に立たなかった。

日本古来の神様も、日本書紀や古事記に収録されていないのがたくさんいたし、外から来た神様がなんだかんだで定着したというのもあった。
更に、人間から神様になったのとか、色々ありすぎる。
八百万の神様とはよく言ったもので、本当に大量の神様があちこちで祭られているのだと感心した。
著者曰く、祭る人がいれば神様になれるのだとか。
宗教というや信仰に対して、極めておおらかなことだけははっきりとした。

そして、ずいぶん前から江戸時代に伊勢参りが流行ったという話は知っていたのだが、半分以上観光旅行として行われていたらしいことがこの本にはっきりと書かれていた。
イスラム教の巡礼と比べてみて、この感覚の違いはどうなのだろうか?
キリストの誕生日をお祭りにしてしまう日本人だから、あらゆる事で楽しんでしまうのだろうか?
かなり疑問だ。

その他にも、有名な神社がどんな神様を祭っているのかとか、どうやって勢力範囲を広げていったのかなどが、軽くでは有るが触れられているのも、なかなかに面白い。
家の近くの神社が、実はかなり有名どころのだと知ったのは、この本のおかげだろう。

考えてみれば、あまりにも神様がそこいら中にいるせいで、神社やそこに祭られている神様について深く知ろうとはしてこなかった。
令和になったことでその機会を得ることが出来たのは、良いことだったのだろうと思う。
とは言え、このまま神様について調べてゆくかどうかは別問題だ。
俺がどうこうするには、あまりにも数が多すぎるから。


そうそうこれは余談だが、昨日公開した記事に追記をした。
暇な方は最後のところだけ見に行ってもらいたい。

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