そうだ北海道行こう20210529DAY③ | 銀輪鉄道

そうだ北海道行こう20210529DAY③

 

 

 

3日目の朝を迎えた。
 
いや、迎えられた………と言うべきかも知れない。
 

昨夜は、雨と自分の汗でほぼズブ濡れの状態でこの場所に辿り着き、辛うじて無疵の乾いたTシャツと短パンに着替えて銀ロールマット敷いた寝袋にくるまって寝た。

 

そんなエクストリーム感を味わうのは高校時代のボーイスカウトの耐寒野営の時以来だ。

自分はもう、60に近いオッサンなのだ。

 

公民館入口エントランスホテル………

雨は凌げたが、夜中は風が強くなり、2回ほどトイレに起きた。と言っても、そんなものは無くて近くの小川沿いの草むらでさせてもらったのだが。

生存への執着………など、意識する事は、現代人にはまず有り得ないだろう。大袈裟かも知れないが、この時は昨夜の絶望の淵から僅かに生き残れる可能性と意思が頭をもたげ始めていた。

 

依然として状況は変わっておらず、変わったのは周りが明るくなった事で冷静な判断が出来る様になった。

 

極力体力を消耗しない様に撤収あと片付けをし、気休め程度にヤッケの表裏の露を祓い、濡れたネルシャツやベストは着ずに そのまま羽織る事にした。

 

地図上では消耗する様な坂道は無さそうだ。

距離6.9km

自宅から せいぜい「長谷川自転車商会」まで くらいの距離だ。

迷う事ない一本道。

行けない筈はない。

 

 

走り出してみれば、何のことはない。

道は、やや下り基調のほぼ平坦。

農家や関連企業の工場なんかもある。

20分程で………

見えて来た。

 

セイコーマートは、全ての店舗がそうなのかは知らないが、ココのおにぎりはバックヤードで内製している様子でホカホカのジャンボおにぎりを貪る様に2つ食べた。

 

ひと心地ついて、コーンクリームスープを啜りながら今日の行程に想いを馳せてみる………

 

計画では、昨日は この先の寿都(すっつ)にあるキャンプ場、若しくはそのやや手前の「寿都温泉ゆべつの湯」という保養施設で洗濯・乾燥作業を行い、雨天の場合は付近にあるログハウス風バス待合所にビバークする予定であった。

現状は衣服の乾燥儘ならぬ状態で、目的地に到達出来ず、その手前12kmの地点であり、それは出発時刻の遅れと併せて今日の行程に上乗せされる事になる。

昨日の経験上、計画針路上には岩内の街があるものの、大掛かりな補給・メンテは望むべくも無く、積丹半島に突入してからは更に厳しい事が予想された。

予報では今日も雨。

渡島北部は雷注意報も出ている。

積み残し未走距離を合わせると、2サイドバッグプラスα分の積載重量増加と走破性悪化分を負っての昨日と同様の距離を行かねばならない。

加えてショートカットするルートは標高500mを越す峠道で更に過酷で積丹半島を周回する鉄道路線は無い。

 

 

「撤退しよう。」

 

そう決めて、昨夜ココに至る筈の道を長万部方向へとって返した。

 

延々と登る………

 

つまり、昨夜なら分岐を見逃さなければ漕がずしてあっという間に到着していたであろう事に愕然とする思いだった。

雨でも濡れるが、大型トラックやダンプの巻き上げる飛沫が3割以上………な気がする。

 

 

クリーニング屋さんに電話したら、長万部にはコインランドリーは無いらしい。そのかわりイイ事を教えてもらった。もう、身体の芯まで冷え切ってるもんで。

 

 

昨日、フロントバッグを受け取った長万部のヤマト運輸に再び寄って荷物を東京へ送り返し、雨宿りを兼ねて向かいにあった「カニ海鮮料理店」で………

 

迷わず、味噌ラーメンを食べ………

小康状態になった雨を突いて長万部駅に到着。

 

単コロのキハ47に乗り山線経由でトコトコ行こうかと思ったが、恐らく死ぬ程時間が掛かるだろうから先発の北斗の特急券も購入。

場内では、新型ハイブリッド車の慣熟試験運転がされていた。

 

現代の函館本線の雄、261系気動車。

ホントは、ちょっと前まで主力を占めた制御振子式の281系に乗りたかったが、座ってスグに寝てしまった。

 

札幌からは普通列車で小樽………

の手前の小樽築港で下車し………

 

再度、自転車を組み立てて………

先ずは

 

なか卯で牛丼

運河の夜景を撮ってから急遽「フミック総合司令センター」に手配してもらった安ホテルにチェックイン………

 

全力で洗濯開始。

 

その間、ハーベスターのチキンと食べ較べてみる意味で、サイ、ウイング、リブの3ピースを閉店ギリギリで買って来て屋根付きテラスで食べた。

 

 




なぜ安ホテル………なのかと言えば、ドミトリー

テレクラかネカフェみたいなカーテン仕切りのベッドのみ。まあ、昨夜と比べれば充分過ぎる環境で朝までグッスリ寝る事が出来た。

 

 

ストラバによる撤退ルート走行データはコチラ………

 

 

 

同じく、小樽築港からホテルまでのそれはコチラ………

 

 

 

 

 

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