こんにちは

「このままだと、俺 会社にもういられなくなっちゃうんだよね・・・助けてよ」

起業して1年ほど経った時に、営業マン時代にお世話になっていた自動車部品メーカーの購買の方から、悲痛な電話が唐突にかかってきました。

メーカー資本の子会社ではありますが、数千人規模の企業です。

面会に行くと、「3ヵ月後に立ち上がる新車の新ラインに入れる機械がまだ3台手配できていない。◎◎さん(私)が元いた会社から出てきた見積り額が3000万円で、こちらの予算が2500万円しかない。何度も摺り合わせしたけれど差額がどちらも近寄れなくて、もの別れに終わってしまったのだよね」と。

私の会社・・・とはいっても1人であったのですが、技術者でもない私に、機械を3ヶ月以内に作り上げてくれたら、無条件に2500万円支払う、という話でした。

その機械ができなければ、新ラインひいては新車の発売が予定通りに行かなくなる可能性があって、自分は責任をとらざるを得なくなることで、この会社にはいられなくなる・・・家のローンを抱えて人生が危うくなると。

結論を書きますと、これは納期に間に合って約束のものをいただきました。

そしてそれは、2人だけで作ることができました。
1人で機械や加工業を営んでいた旧知のTさんと、私の2人です。

製造原価は1000万円以内ですみました。
ただその3ヶ月間は、2人とも昼間は本業の仕事をし、夜や休日にこの3台の設計や製作やセットアップを進めて行ったのだと記憶しております。

請ける時から、やってみなければ分りませんよとは思っても言ってもいなくて、なんとかなって良かったですね、という結末で終わりました。