こんにちは


私が20代に在籍していた会社は、自動車の気化器という部品を作ってカーメーカーに納入してい会社でした。

これはエンジンの性能を左右する心臓部で、世界でも最高峰の技術を競っていた分野でありました。


私はこの会社で労組役員も兼ねていたのですが、その執行部の中に「会社の頭脳」といわれた有名な人がおりました。


私より一回りほど年長の方でした。

組合事務所にフラリと来ては本を開いて読んでいるのですが、その本が当時の自動車工学の最高峰の月刊技術誌「JK」だったのです。


で私が話しかけると「今月号で頼まれたから、また原稿を書いたんだよ」とスラリとおっしゃるのです。

私もその本は本屋で買ってよく読んでいたのですが、私にとっては雲の上の本に、今目の前にいるその方がその原稿を書いている・・・という展開でした。


時は流れて私が起業した後に、自分が学んで来た分野の技術を原稿にまとめてみた事があったのです。

何編かに分けて。


で当時よく読んでいたやはり自動車技術専門誌・・・といってもそれは専門家向けのJK誌ではなくて、DIY・コンシューマ向けのライトな月刊技術誌だったのですが、ものは試しとその編集部に私の原稿を送ってみたのです。


間もなく編集長から返信が来て「全部そのまま採用します」。

「原作文は一切添削加筆をいたしません」「原稿料は売れた部数の歩合制で3か月後に清算致します」等々の掲載条件も送られて参りました。

何年かに渡って数回著述をしたのですが、報酬はたいがい1回10ページ前後で10万円くらいでした。


その後、起業が本格化して本業が忙しくなったので、今はこれは休んでおります。


後にその編集長と話す機会が有った時に伺った所によると「年間何百という原稿の売込みがあるのだけれど、実際に採用に値するする内容のものはほとんど無い」のだそうです。


確かにその本の中身は「有名なライター」が書いたものばかりで、私のような無名のライター・・・というか素人の書いた原稿の掲載は皆無なのです。


でも私の原稿の表紙には「テキスト By ○○○○」としっかりと氏名をクレジットしてくれていたのです。


私は20代の時にそういう大きな方を見習いながら、何年後かに自分も同じ事ができた事に、少し誇りを感じたのです。

というか人間は、雲の上の人やその所業を目指す事に、大きな意味や価値があるのでしょうね。



今日の画像


下っ端は雑巾がけから始めないと


あ~ぁ 眠いなー


真面目な顔していても、笑ってんなって怒られます


犬の大笑いを、室内のネコが冷たい目で・・・


もう、はなさないわよ


それではまた