こんにちは


割りに最近、群馬県でこんな事がありました

元消防署長である老紳士は、夕方になると家の愛犬を散歩に連れ出す事がに日課になっておりました。

いつもの田んぼ道を行こうとすると、愛犬が道に座って動かなくなってしまいました。

従順な優しい犬なのに珍しい事もあるものだと思いながら、歩けと何度も合図してもビクとも動こうとしない。


消防救急に長く携わってきた老紳士は、直感でまさかと思いながらも近くの田んぼを見回りに行ってみたのです・・・念のため。

そしたらなんと、道路からはまったく見えない灌漑用水路の中で老女が助けを求めておりました。

田んぼに行った時、足を滑らせて用水路に落ちてしまったのです。

意識は有ったものの首から下は完全に水中にあり至急の救出が必要でした。


老紳士は近くで農作業をしていた男性を連れて来て、二人でこの老女を引っ張り上げて救出したのでした。

人の生命を助けたこの犬と二人の男性は、警察から表彰状を授与されたのですが、犬には大好物の骨だけだったのだそうです。


この老女がこの時救出されなかったら、その後は誰にも発見されずに溺死や低体温症で長くは命がとてももたなかっただろう、と言われております。


この利口な犬は、死にそうになっている人がこの先にいる事を主人に教えたのです・・・座り込んで。

主人に怒られようが何度も合図されようが、頑として動こうとはしなかったのです。

それが弱々しい声であったのか臭いのようなものだったのかは、この愛犬にしか分かりませんが、人の五感では感じない何かを確実に捉え主人に教えたのでした。


この犬はバーニーズマウンテンドッグというヨーロッパの主に山岳地域で活躍している大型牧羊犬なのです。

オスは50キロくらいの大きさに育つ大型犬で、グレートピレニーズなどとは近種です。


ふだんは羊が群れから離れないように人間の手伝いをしている賢い犬なのですが、時にはクマや狼がこの羊の群れを襲うことが有るのだそうです。

襲われた時には、なんとそのクマや狼の群れに勇敢に立ち向かって行って闘い、自らの命を賭してでも羊たちの命を最後まで守り切るのだそうです。


故郷では羊の命を守り抜き、日本の群馬では人の命まで救っておりました。

生きものとして崇高なのだと思います。


誰に強要されたわけでもなく、ただひたすら勇敢に自らの役割を貫こうとして生きる姿・・・犬でさえやり抜くその魂、人間も見習わないと。