10月31日 神戸ワールド記念ホール2日目

BABYMETAL World Tour 2018の日本最終公演にも参戦。


オープニングアクトといっていいのか、BABYMETALの前に出てきたSabatonが一曲セットリストを入れ替えてくれた。

ステージでの振舞いからも、この人たちは相当に日本が好きみたいだと伺える。

神戸の初日にはなかった曲間の大Sabatonコールに、もしかしたらヨアキムはグラサンの下で泣きそうになっていたのではないだろうか。

およそ45分のステージを務めて、Sabatonは引き上げていった。


そして奇しくもこの日も20:08にBABYMETAL降臨。

結論から言うと、今日のセトリは前日と同じで、ライブはもちろん良かったが、前日みたくなにかしらの魔法がかかったかのようなところまでは到達していなかったと思う。代わりに少しだけリラックスした雰囲気があったかな。


神戸のライブが、一週間前の幕張の時とは変わったなと感じたのは、まず大型モニタに神バンドがよく抜かれるようになったこと。

幕張ではほとんどモニタに映し出されず、あくまでもバックバンドというかのような一歩下げられた扱いだったが、神戸に来てからはガンガン抜かれる抜かれる。

これにより、BABYMETALと神バンドの並び立つ一体感みたいなものがくっきりと現れた。

その分、Chosen Sevenにカメラが向かなくなったんだけれども、実際ステージを肉眼で観たとき、眼はSU-METALとMOA-METALしか追ってないから(たいていの人も同様かと)、それはニーズとしても仕方のないことかと。

それと神戸に来てから、BABYMETALのふたりがステージの上でずっとニコニコしているように見えた。

何かいいことがあったのならいいな。

ライブは終始BABYMETALの制御下に置かれて思い通りに進んでいく。そんな良い意味での抜群の安定を感じさせる。


最後から2曲目の『Rord of Resistance』には、ライブ中でいちばん好きなシーンがある。

この曲の始まりは、BABYMETALのふたりがそれぞれの肩にフラッグを担いで登場した後で、自身の前でそれを広げる。尚、今回からフラッグがBABYMETALのロゴではなく、Chosen Sevenの皆既日食のようなアイコンになっている。

そして歌唱の前にMOA-METALがSU-METALのフラッグも預かりまとめて片付け、戻る時にマイクを持ってきてSU-METALに手渡すのだが、その時に短い言葉が交わされている。(この日のライブでは大型モニタに映されなかったが、前日のライブでは映っていた)

もちろんその声をマイクが拾うことはないから聞き取れるわけはないのだが、その時にチラッと見えるMOA-METALの満面の笑顔からは、


「ハイ、すーちゃん」

「ありがと、最愛」


そんな言葉が聞こえてきそうである。

変わっていくものもたくさんあるだろうけど、変わらないものもたくさんあるんだよ。

そう思える一瞬である。


そして最後の『THE ONE』をSU-METALが歌いきって、BABYMETALのおそらくは今年最後の日本でのパフォーマンスは幕が引かれた。

日本公演最終日のこのライブの最後になにかアナウンスがあるかとモニタを見ていたが、いつも通りにBABYMETALのロゴが大写しになって暗転。

場内の照明が灯り、何事もなく終了した。


今回の日本公演の5本中、4本に参戦出来たことは、喜びでしかない。

その上で言うのは無粋かもしれないが、30日の神戸公演がやはり圧倒的にベストパフォーマンスだったと思う。


BABYMETALがBABYMETALであり続けてくれることを願いながら、次の出会いを待ちたいと思う。


BABYMETAL World Tour 2018 ・10月29日の神戸ワールド記念ホールに参戦。


神戸ではオープニングアクトはSabatonという、なんと豪華な。それも19時の開演予定時刻ピッタリに始るとは。

ただ、曲目から途中のMCやら、アドリブみたいに思えたメンバー紹介中の小ネタまで、日曜日にさいアリで見たまんまだった。

ノリで適当にやってるように見せて、実はしっかりとシナリオを作り込んでるのだな。

まんま使い回すのもどうかと思うが、ウォーメタルなステージパフォーマンスを貫くには入念な準備がいるのだと、Sabatonは教えてくれた。

当然だがサイアリと同じく45分で終了。


そして20:08、BABYMETAL降臨。

ここ2回のライブを観た限りでは、神戸までやって来るほどではなかったかもという思いがあった。

しかし始まってみると、今日のライブはここ数日の幕張、さいアリと続いたライブの中ではベストパフォーマンスだった。それも圧倒的に。


まずドラムが抜群だった。

あのツーバスの破壊力は、おそらく今日のドラムは青山神。

それだけで全体のパフォーマンスのバランスがこうまで整うのかと、ドラムという楽器のバンドへの影響の大きさを知り、目からウロコの思いであった。

日曜日に少し出しづらそうだったSU-METALの声も、今日は良くなっているように聴こえた。

SU-METAL自身も調子がいいのか、気分がいいのか、途中のマイクが少し長めで、言葉もより観客に寄り添っている感じがした。

でも頼むから無理はしないでね。ライブがあったら、やるしかないんだけれど。


先週の幕張とは一曲くらいは変えてくるかなと思ったが、曲目は全くいっしょだった。

それでも、全然違うライブを観ているかの様。

先週はなにが悪くて、今日はなにが良くてということではなく、先週は先週、今日は今日という、ただそれだけのこと。それがライブだと思っている。だから演者には苦悩も歓喜もあり、観客にもそれがある。


『GJ!』ではMOA-METALがセンターに立ち、くるくると表情を変えながら歌って踊る。でも基本はニッコニコ。

それを見るだけで、こっちもホンワカした気持ちになれた。

いつまでもとはいかないだろうけど、もう少しだけMOA-METALとして笑っている姿を見ていたいなと思う。


個人的には『メギツネ』こそ、『ギミチョコ』以上にカワイイとメタルの融合を果たしている曲だと思っている。

SU-METALの天才性を最前面に出そうとする今のBABYMETALにおいて、それでも『メギツネ』がセットリストにあることが、とても嬉しい。


そして荘厳とも聴こえるキーボードからはじまる『KARATE』。

「悲しくなって 立ち上がれなくなっても 走れ」という歌詞が、そのまま今のBABYMETALに突き刺さるが如く。

今までは間奏部分で打ち倒れた3人だが、まず立ち上がったSU-METALの手を借りながらYUI-METALとMOA-METALが立ち上がり、肩を支え合いながら進むというシーンを、今はSU-METALもMOA-METALも(それとChosen  Sevenのひとりも)、己の力で立ち上がる。

それが切なくもあるが、前進した姿なのかもしれないと映る。


そのまま『Rord of Resistance』から『THE ONE』というエンディングへの黄金パターンを経て、1時間ちょっとのライブは終演した。

今日も短いといえばそうなのだが、不思議と気分は高揚し満ち足りた気分だった。

やはり今日のパフォーマンスには、神がかったなにかがあったのだと思う。

数日前と今日とで同じ演目でも、その質はちょっとしたことでガラリと変わる。ライブの魔法が今日のステージのすべてと言えるかもしれない。ステージ前にはカメラクレーンがあったし、今日のパフォーマンスなら映像作品化された時は手元に置いておきたいと強く思った。

10月28日、さいたまスーパーアリーナにて『Dark Night Carnival』に参戦。

これはBABYMETAL以外に先日オープニングアクトを務めたGalactic Empireと、まさかのSabatonも参加するライブカーニバルだ。

つまりは今日もBABYMETALはフェスサイズのパフォーマンスということだろう。


今回は幸いにもシート席が当たった。スタンディングは正直ツライ。特に今日は対バン(前座と言うとSabatonに失礼だし)だし、ステージ転換もあるから、BABYMETALが登場するのは開演から2時間後くらいだし。

チケットに記された番号に従って進むと、ステージ正面のスタンドの最前列の席だった。

ステージまでにはまるまるアリーナを挟んでいるから距離こそあるものの間に視界を遮るものは一切なく、ステージ全景が一目で見渡せる良席だ。

これは今年の運を使い切ったかもしれない。いや、きっとここで使うべく運命だったのだ。


今日も開演時刻ぴったりの16:30に、まずはGalactic Empireのパフォーマンスが始まった。

もちろん4日前に幕張で見たものと、間の寸劇まで含めてほとんど同じ。ただ、今日は30分で終了。


30分ほどのステージ転換の後で、Sabaton登場。

わずかにいるSabatonTシャツを着たSabatonファンが、ちらほら立ち上がり嬌声を発する。

さすがSabaton、日本でも人気高い。

パワーメタルとかウォーメタルとか呼ばれるSabatonは、ヴォーカルのヨアキムだけが、男塾的モヒカンに顎髭そしてサングラスという出で立ちで、特にというか突出して厳つい。

しかしそのパフォーマンスはオーディエンスを楽しませようという姿勢が満々である。

あのナリでステージ中動き回るわ、バンドメンバーと動きをシンクロさせて踊る?わ。

Sabatonというバンドを好きになりそうだ。そう思い始めた頃にヨアキムが「ARIGATO,TOKYO!!!!」と叫んで帰っていった。45分間のフェスサイズのステージだった。


ここからまた25分のステージ転換のあと、18:40に、BABYMETALが降臨した。

先日と違い、今日はBABYMETALがよく見える。

ああ、こういうことをしていたのかと今さらながら一つ一つ確認するように、BABYMETALを体感した。

曲目から曲順まで、先日の幕張メッセとほぼ同じ。ただ、『GJ!』が『META!メタ太郎』に入れ替えられていた。

この『META!メタ太郎』は、ある雑誌のインタビューでSU-METALが『Metal Resistance』でいちばん好きな曲と応えていだけあって、歌っているSU-METALが最後までニッコニコの満面の笑みを浮かべていたのが微笑ましい。しかもこの曲中に、ヨアキムとGalactic Empireのダースベイダー(Gt)まで参加して、SU-METALとMOA-METALに挟まれながら一緒に腕を振り上げている姿は、とても楽しそうでこちらも微笑ましい。

特にヨアキムがメチャクチャ嬉しそう。

SU-METALもMOA-METALもニッコニコだし、今のアーティスト然として表情を廃して神格感出そうとしているイメージよりも、元来BABYMETALはこういうイメージだったんだけどな。


『Rord of Resistance』の冒頭に、SU-METALとMOA-METALが二人だけで並んでフラッグを持つ姿にこそ、胸に迫るものがあり、これこそが自分が今見たい光景だと確信した。

BABYMETALはBABYMETAL(と神バンド)だけでこそ完璧だと。


そして最後に『THE ONE』で終演。

およそ1時間5分のパフォーマンスだった。

BABYMETALについては水曜日の幕張とほぼ同内容だが、今日はSabatonが観られた分だけ満足度は高い。


BABYMETALはこのまま大御所的なライブを続けていくのか。

今のChosen Sevenは、YUI-METALが離脱したため契約の対策として用意されたという噂(所詮は噂だけど)もあるし、果たして次の姿はどうなっているのか。

それによってBABYMETALが人々の中にまさしく伝説的な存在として、実体がなくなっても遺るのか、それとも時々思い返す伝説で終わるのか決まるのだろう。


それと今日のライブではSU-METALが声を、特に高音を伸ばしつらそうにしていたのが気になった。

たしかにここ数日ライブが続いている。

幕張の2DAYSから中3日で今日だし。

そして一日置いただけでまた神戸で2DAYSだし、消耗はするにしても消費されてほしくはないな。


ただ、今日はカーニバル。

後にも先にもこれ一度限りの楽しすぎるカーニバルだったことには間違いない。