先日観劇したStudio Life『マージナル』 の別バージョン都市編を

別キャストで観劇する。


Studio Life 『マージナル』 紀伊國屋ホール 8月28日~9月28日

uterusチーム(主なキャスト)

グリンジャ:曽世海司 アシジン:岩崎大 キラ:松本慎也 メイヤード:青木隆敏 ミカル:三上俊 イワン:石飛幸治 センザイ・マスター:林勇輔 エメラダ・チト:舟見和利 スズキ・ゴー 山崎康一 ナースタース:吉田隆太

エドモス:仲原裕之


砂漠編では、「ふうん。集団から家族へと、結局は回帰していく話なのかな?」と

浅薄にも思っていたが、とんでもない。

私は都市編の方がドラマ満載で好みだった。

それもこれも、砂漠編でグリンジャとアシジンが、

どういう経緯でシティやら砂漠やらを行き交いしているのかを押さえていて、のことだとは思うが。


まず、都市編の主軸がメイヤード(青木隆敏)の人生やら人間性やら。

スズキ・ゴー(山崎康一)の出現や、ナースタース(吉田隆太)とのつながりにより、

都市を機械的に司っていた、メイヤードの人としてのほころびや弱みが前面に出ており、

共感できた。


結局、どんな大義を唱えても、身近に愛する人あってこその大義で、

その人間のために、人間性を放棄してまでシティで生きる悲しさが

メイヤードからにじみ出てていた。

いつもは憑依系の怪演で右に出る者はいない青木君と思っていたが、

それはそれは、実に奥行きのある役作りで、感動してしまった。


伏線としては、ナイチンゲールの館に住み、

期せずしてマザ候補となり、

その大義のために人間として生きる自由を奪われてしまったエメラダ(舟見和利)と、

彼女を取り囲む人々。


例えば、真実を知ろうとして、シティの現状に疑問を抱くミカル(三上俊)。

彼(女?)を愛するエドモス(仲原裕之)。

愛すべき小役人だが、真実を知る賢さもあるネズ(奥田努)。

シティに疑問を持ちながら働く研究員(藤原啓児)。(役名忘れた・・・)


命の源を奪われた地球に住む人々の葛藤やら迷いが、

私の苦手なSFの枠を超えて迫ってきた。

特に、エメラダとエドモスには、決して人為では変えられない

強い意志の力を感じ、たとえ1000年たって汚染された人間でも

気持ちだけは残るのだと、

今生きる私にも強さを与えてくれた。


これは想像だが、地球上でお金持だった人々は、

皆地球が汚染されると同時に、火星やら月やらに脱出したのだろう。


とすると、残された砂漠の民や、放浪者は、宇宙に逃げる選択しすらなく、

もがき続けるしかないわけで・・・

逃げなかった人間たちのドラマなのだ、と考えると

砂漠編の方もなかなか奥深くなってくる。


さて、1000年後だったら私は

地球にいて戦うのだろうか、

火星で子供でも生むのだろうか、

月で有閑マダムなのだろうか。


ううむ。