この話はノンフィクションですが
名前、名称はフェイクにしています
消防点検というガサ入れがあった後
オーナーに連絡をしました
消防がきたそうです
「えっああーっ、忘れてた
」
「これは、まずいなー」
営業停止だそうです
「いや、それはできないでしょ」
「ただの威しだから無視していいよ」
「それより、何見てったの」
代わります
避難はしごが無いのと個室の窓がふさがれているのを指摘されました
「それだけ」
あとは奥の給湯室の天井裏まで見ていきましたよ
「マジでそれはやばい
」
「まずいなー・・・・そこまで来ちゃったか
・・・・・・わかった」
「いろいろ手続きするから、終わったらまた連絡するから」
「それまで通常通りでいいよ」
わかりました
消防の不備に対しての手続きなのかと思いましたが
【そこまで来ちゃったか、まずいな】
このセリフに違和感を感じました
とりあえず、営業停止と脅されたものの
通常通り営業をしていました
あんなことがあったのに
それは静かでした
なんかおかしい
そう思いつつ
ねえ、あなたが店長になってから
売り上げがずっといいんだよ
毎月更新してて、このままいけば来年は念願の黒字化だよ
社員の金さんは店舗管理を任されていて
このサロンを何とか軌道に乗せたいとずっと思っていたようです
良かったー、悪いことばかりじゃないね
リーマンショックで景気が悪くなったけど
それでも上向きになるなんて、いい感じだね
でも、ということはずっと赤字だったの
うん、ほら、家賃分持ち出しなんだよ
うわー、今までよくもってたね
そうなの、税金対策だったけど、もうそれどころじゃなくなったから
稼がないとここがなくなっちゃうんだよね
あと一年が限界かなってところだったんだ
頑張って軌道に乗せないと
今まで広告費もすごかったからね、今はホームページだけでなんとかなってるから
その分軽くなってるし
あとはスタッフがそれぞれ顧客をつかんでいけばいいね
後は家賃分の売上アップを目指す
スタッフの雰囲気もみんないいし、
いざこざもないし
みんなそれぞれ持味を活かして顧客も増えてるし
怖いことがあったけど
大丈夫かも
すこしだけ明るい未来を想像できました
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