この話はノンフィクションですが
名前、名称はフェイクにしています
ようやく粒ぞろいのスタッフになって
サロンも落ち着いてきました
シフトを作るのにも慣れて
できる限りみんなの希望を入れるように作ります
だけどそんな時に限って一波乱
私、シフト減らしていーい
えっ、どうして?
オーナーの仕事を手伝って欲しいっていわれたの
え?事務でもするの?転職かー
違うよ、オーナーが持ってるキャバクラでさ
嬢に真夜中にリフレやってほしいんだって
福利厚生
ってやつ?
そんなことすんの?
酔っぱらってる人たちが
いーのいーの、オーナーがやるって言ってるんだから
やるんでしょ
わかったよ、じゃあどのくらい入れるの?
うーん、週2かな
わかった
そして最終的に週1になりました
どうも、エミはオーナーにホ
の字で
あるものを運ぶために
このサロンを監視してオーナーのキャバクラへの連絡役になっていたようです
あの子がいるとわがままでちょっとやりにくかったから
良かったんじゃない
いないも同然だもの
前店長の息がかかった感じだったもんね
確かに、空気が軽いカモ
そうしたある日
オープンしてすぐダンディなおじさまが来店しました
いらっしゃいませ
ちょうどオープン準備が終わったところで
あわてて駆け寄りました
「こんにちは」
いらっしゃいませ、ご予約はされていますか
予約していないとわかっていても、こちらのミスもあるかもしれないので
確認します
「予約はしていないのですが」
男性は整体かリフレになりますが
いかがいたしましょうか
「あ、いや、そうじゃなくてですね」
なんでしょう
何かの営業かしら普通なら追い返しちゃうけど
素敵なダンディだから話きいちゃおう
なーんて能天気なことを思いました
「私、こういうものでして」
立派なスーツの胸ポケットから取り出したものは
次回に続く
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