竜之介動物病院には年間約50頭の野生動物が連れて来られます。ハトやムクドリ、カラスがほとんどですが、最近はイグアナ、ワニガメ、キジ、サル、たぬき、アライグマなどが運びこまれます🐢 

国内の野生動物は、鳥獣法にて原則的に捕獲が禁止されていて、野生動物をペットとして飼育するのもいけないと決められています。

しかし怪我している野生動物は獣医師として救護する責務がある。あくまでも一時的な救命治療であり、その後リハビリを兼ねて二次診療施設に移送される。

人馴れさせないためにリハビリは最低期間で野生復帰させている。こうした野生動物がその後どれだけ野生の中で完全復帰でき、生存しているかは治療した私たちも気になるところです。

本来いるべきところを追い出され、野生動物を人の住む場所まで出て来らせたのは 彼らの住む自然を破壊した人間である。それを害獣とし駆除するのは鹿さんや猪さんがかわいそう‥理不尽に思える。ボランティア獣医師として救えるのは救護動物の生命だけ。 あとはその動物達が野生で逞しく生活し続けることが願いである。

自然破壊をやめ、彼らの住む自然を守ることが本当の野生動物愛護だと思う。