卒業する皆さんに一つの短い話をしたいと思います。「井戸に落ちたロバの話」です。
ある農夫のロバが、古い井戸に落ちてしまいました。農夫は助け出そうとしましたが、井戸は深く、ロバも高齢だったため救出は困難であった。ロバは三日三晩悲痛な声で泣き叫んでいました。そこで農夫は考えました。「もう助けられない…。でも餓死するまで見てられない。それなら井戸を埋めてしまおう」
そして近所の人を呼び、井戸の中に土を入れ始めました。土がロバの背中に落ちるたびに、ロバは最初、悲鳴を上げてましたが、しばらくするとロバはある行動を始めました。
背中に落ちた土をブルブルっと振り落とし、足で踏み固め、その上に立ったのです。
また土が落ちてくる。ロバは振り落とす。踏み固める。そして一歩上に上がる。
また土が落ちる。また振り落とす。また一歩上がる。
これを何度も繰り返しました。そして最後にはどうなったと思いますか?。
井戸を埋めるために投げられた土が、ロバを上に押し上げて、地上に戻ることができたんです。
人生はこのロバと同じです。社会に出ると、必ず「土」が降ってきます。失敗することもあります。理不尽なこともあります。動物病院に勤めれば、飼主に怒られることもあるかもしれません。院長に怒られることもあるでしょう。時には「もうこの仕事向いてないかも…」と思う日もあるでしょう。でもその時は、今日のロバのことを思い出してください。土が落ちてきたら、振り落とす。踏み固める。そして一歩上に上がる。それを繰り返せばいいのです。











