動物の殺処分の8割が猫で、ほとんどが1歳未満の子猫なんだよ‥ 獣医師としても殺処分はとても心痛める行為です。殺処分ゼロへの一番の近道がTNR活動だと私は確信しています。

今回のTNRは安倍昭恵さん(社会貢献支援財団、会長)から参加し経験されたいとの御要望頂き、来熊本されました。

昭恵会長とは熊本地震の時から「ペット同伴避難所」で支援をいただき、現在もTNR活動を支援して頂いています。

まず最初に宮司より安全と供養の意味を込めて祝詞を挙げて頂きます。安全祈願はもちろんですが、避妊手術をするとすでに胎児がいる場合が多く、堕胎となる命の供養も大切だと考えています。

途中で取り出した子宮から動く胎児がいて「世に出たい!生きたい!!」と強い波動を感じましたので蘇生することにしました。通常妊娠期間は63日間で1日でも早いと育たないので蘇生はしません。

その結果、この子は見事に蘇生に成功し元気に誕生しました!おそらく今日が63日目だったのでしょう。

明恵さんは その奇跡の子を目の当たりにし、この子の生命力と運の強さ そして命の尊さに感動の涙を流されていました。

昭恵さんは、とても多忙な日々を過ごされてるのに現場訪れて下さる。トップとして見習うべきお姿 だと思いました。

「一見は百聞にしかず」ということわざのように聞くだけではなく、現場に足を運び自分の目と感覚で体験した上で判断をしているんです。 

動物も含めた社会貢献支援が全国に広がるよう私も襟を正した一日でした。

「TNR」

Trap(トラップ)   ノラ猫を捕獲

Neuter(ニューター) 不妊手術

Return(リターン)  捕獲場所に戻す

 

 

幸せになる のではなく幸せを感じてそれに気づくことだよ🍀

 

そして最高の幸せは動物(誰か)を幸せにすることです。 

 

幸せはじつは、すごく近くにあるんだよ(*˘︶˘*).。.:*♡

 

 

 

竜之介病院には様々な要望が寄せられる。その中で自分が亡くなった後、財産の一部を受け取って欲しいという申し出がよくある。しかし その気持ちのみ ありがたく頂き、いつも丁重にお断りしてきました。

だが、何件も申し出のたびに、申し訳ない気持ちになり、毎回‥悩んでます。私がお断りしてるのは金銭だが、相手の気持ちはどうなんだろう‥ 故人が大好きだった動物のために、不幸な犬猫のために何かしてあげたいという気持ちも突き返しているのでは?。

お金のエネルギーは良くも悪くも強い。自分の財産をどこでどう使って欲しいか その決定権は本人にある。それを生きたお金にするのは受け取った人の采配で決まる。 

命が終わる時、「息を引き取りました」と言いますよね。これは英訳できない日本人特有の言葉で先祖代々引き継いでる命の連続を表しています。すなわち故人の「こころざし」を受け取ったということです。

大切なことはお金ではなく、その人の動物に対する「こころざし」なんです。意思を受け継ぎ、役立てることで新たな価値を生み出します。そしてその思いは後世まで生き続ける。それはある意味 命のリレーであり、思いのこもったお金というバトンを受け取り志のリレーを続けるんです。

さらに竜之介動物病院の「敬天尊命」の志を受け継いでやろう!!という気概のある方がいたら(^^)とてもうれしいです。

スタッフに「いま看護師として自分がいるところは上中下のどこ?」と聞いたら「中の下(ちゅうのげ)です」と返答があった。

実はどんな仕事にしても中級はないんだよ。中級と答えるのは、そこそこ仕事にも慣れているが向上心がなく現状を維持する安定思考の人です。私から見れば自分でゴールを決めてるもったいない人だと思う。

 

一方、下級だと思っている看護師はなんとかそこから抜け出して一流の看護師になるぞ!!と常に考え勉強し行動しているよ。

幕末に日本を動かした薩摩藩の西郷隆盛、大久保利通、そして土佐藩の坂本龍馬は下級武士でありながら「俺がやらなきゃ誰がやる」の精神を持っていたんだ。自分は まだまだ!と自分を奮い立たせることができる人が強いのです💪✨️

飼主がペットの体調不良に気付いてから病院に連れて来る。その時は初期の段階ではなく、すでに病状が進行してる場合が多い。だから動物病院は死亡率が高いのです。毎日診療してて動物が死亡しなかった日はない。

そんな日々の中で「亡くなる時の兆候」を度々感じる時がある。化学的や医学的には証明できない不思議な兆候を皆さんに紹介しようと思う。

 

まずは匂いが変化する、下痢や嘔吐、化膿した悪臭が突然なくなり無臭になる。亡くなると一気に死臭に変わる。

痛がったり、苦しがったりしてたのが呼吸が穏やかになり張り詰めていた空気の流れが変わり、身体に透明感がみられる。目力がなくなり、入院中なのにその子の存在感がなくなる。

治療している時は攻撃的で「ガルル」って噛みついたり引っ掻いたりしてたのが、穏やかになりアイコンタクトで何か言いたげな表情をする。

そしてここからが不思議な死の兆候なんですが、あれほど調子が悪かったのに飼主の面会中に突然立ち上がり食事を食べ始める。その姿を見て「わぁ!うれしいぃこの調子で安定すれば退院できそうですね!」と飼主は大喜びをするが、翌日に亡くなる。

入院してて「今日明日がヤマだから今夜は連れて帰って自宅で一緒に過ごして看取って下さい」と退院させたら「家に帰ったら自分でトイレに行っておしっこをして、馬刺しを食べましたぁ!」と喜びの電話がありましたが‥やっぱり1週間後に亡くなったそうです。

 

これはね「ラストラリー」と言ってね、神様が与えてくれた大切な人と過ごせる最期のかけがえのない時間なんです。

このラストラリー現象を知ってると、その時間を家族とどう過ごすか考え提案することができる。逆に退院させたことが早かったんじゃないのか……といらぬ後悔をすることもない。

ラストラリーは私たち医者もそうだが、家族や周囲の人も感じる直感と呼ばれるものです。これを感じ取って、その直感に従うことで最期を一緒に過ごすことができるのです。

日頃からペットに思いやりを持つことでこの感覚は働くんだよ。ペットは飼主に対して絶えず色々な信号を送っている。 ラストラリーは最愛のペットから飼主への最期の贈り物なんだ。そこに「ありがとう」という感謝に気づくことで幸せな最期を迎えることができるのだと思う🌈