この本は4コマ漫画で、ワニ君が なにげない日常生活を淡々と過ごしている物語です。ワニ君は100日後に突然死んじゃう設定になってます。

 

もちろんワニ君はそんなことは知らない。余命100日を知っているのは、私たち読者だけ。4コマ漫画の下に「死ぬまであと◯◯日」とカウントダウンされてるからワニ君の死を意識して読む事になる。

 

例えば、映画館で面白い映画を見たあと来年に「パート2」の上映が決まったことに大喜びする。テレビショッピングで大人気の毛布を1年待ちと言われても注文し、楽しみにしている。でも死ぬまでの日数を数えると実現しないことに気づく。そしてワニ君は、1番楽しみにしてた友達と花見する日(100日目)に現れなかった‥  友達は寝坊してるんだろう?と思ってるけど実はその時ワニ君は事故で死んでるんです。

客観的にワニ君の事を書いているけど、この本の主役はあなたのペットとあなた自身なのです。

 

私は日常的にペットを看取っているが、桜が散るようにこの世に生を受けた生き物は必ず死ぬのです。だから明日死ぬと思って、今日を丁寧に生きなさい!とこの本は語っていると思った。