猫の平均寿命は15才。7才からシニア世代になり人の年にすれば働き盛りの44歳だ。その頃になると中年太りが始まり徐々に白髪も出てくる。白内障で視力も衰える。更に歳を重ね本格的な老化の兆候が現れるのは猫の還暦と言われる11才。老化速度は緩やかに少しずつ衰えていく。14才になるとお腹が垂れ下がり背中がゴツゴツして痩せていく。そして食も細くなり視力、聴力も低下するなどはっきりした変化が見られるようになる。

猫が年をとると毛づくろいをしなくなり、毛づやが悪くなる。爪とぎもしなくなる。気品に満ちた猫の姿は老化と共に消えていくのだ。筋力も低下し機敏だった動きもしなくなりゴロゴロ寝ている時間が長くなる。名前を呼んでも反応しない、周囲の状況がわからなくて不安なるのだろう、飼主の足元にすり寄ってくることが多くなる。こうして猫の事を書いてるのだが頭の中では人の老化と重なる。猫は近い将来の飼主自身が年老いていく姿におきかえてくれてる存在だと、気がついてもらえただろうか。