いまの医療の大原則は、「インフォームドコンセント」つまり医師からの十分な説明と それに対する飼主の同意が必要で、医師の説明に飼主が納得して治療法を選ぶことが何よりも大切なんです。

獣医師が「手術しましょう!」とか「この薬で治療しましょう」と一方的に治療方針を伝える。主治医としての信頼関係があり、飼主がそれを納得してれば、治療方針は迷う事なくスムーズに決定する。だけど新患や紹介、セカンドオピニオンとして来院するすべての飼主と「あうんの呼吸」のように意思疎通できてるとは限らない。

飼主が治療方針に不安になる原因のひとつは、ネット上で何処の誰かもわからない情報を収集しすぎることにもあると思う。不安だから調べたくなる気持ちはわかるが……それが思いこみや 決めつけの塊になってしまう!!

自分の判断に自信がない時の対処法はね! もっと自分を信じて直感(第六感)に頼るんだよ。獣医師が「癌です!」と診断を伝えた時、約5秒間、飼主の頭がまっしろになる。その時に頭によぎった考えが直感だよ。その後パニック状態からだんだん冷静さを取り戻してくると、ネットで第三者の意見を取り入れ始め直感が上書きされ決断が鈍ってくるんだよ。

だから最愛の伴侶に1番信頼できる直感を大切にして決断してほしい! それが後悔しない正しい選択だと私は信じて日々診療している🐈🏥🐕

 

医療現場には判断か決断を下す時がある。多くの情報、データ、人の意見を基に決めた事を【判断】と言い、医者や飼主の直感を基に決めた事を【決断】と言います。