竜之介TNR(野良猫不妊手術)は2月と11月に約4000匹の野良猫を手術し、地域に愛される猫を誕生させている。

私はこのTNR活動をぜひ獣医大学の教育の一環として獣医学生にどんどんさせるべきだと考えています。

このTNR活動から私たちは多くのことを学ぶことができます。

 

🐾 殺処分ゼロ

🐾 命とはなんなのか

🐾 日本の動物愛護

🐾 人と動物の関係

🐾 地域活性化

 🐾 コミュニケーション‥ 

 

など欧米の死生観や自然に対する考え方とは全く違う。時代の流れと共に日本人として忘れかけている【おもいやり】の精神に気付かされます。いや気付くべき時なんです!

今年も国家試験でふるいにかけられ1000人の獣医師が誕生しましたが、この新米獣医師は今まで一度も不妊手術を執刀したことがない人達です。動物病院に就職して一定期間を経て院長が「お前もそろそろ手術やってみるか」と言われ心配そうに飼主が連れてくる家族の一員を利用してぶっつけ本番で技術を習得していくんです。これが日本の獣医教育システムです。

私は40年前、大学時代の外科実習の時に実験動物のビーグル犬が学生10人に1匹を与えられ「誰か執刀したい人?」と言われ...誰もしたがらなかったよ‥私が「はっはい!」と手を上げた。これが初めての避妊手術でした。

この授業を実験動物じゃなくて地域猫やボランティア団体が抱えてる犬猫、愛護センターの殺処分待機の動物にして里親のチャンスにつなげればいいと思う。しかしこれらの動物を学生が不妊手術の練習に使用するのは倫理的に問題があるとのこと...で却下! じゃあ一度も不妊手術をしたことがない新米獣医師が就職した動物病院でぶっつけ本番で執刀するのは倫理的に問題がないのだろうか?

もひとつ、驚いたのは竜之介TNRをしててわかったことだけど全国から獣医師が集まって施術するがその不妊手術や麻酔の方法が千差万別あると言う事です。授業で習ってないからどの方法が標準的なのかわからないのが日本の獣医教育の現状です。

大学は学生が社会に出てから不妊手術のやり方を各動物病院に委ねるのではなく、獣医大学がスタンダードの不妊手術や麻酔の最新の技術を統一して教育すべきだと思うのです!

動物を介して豊かな国になることを見据えられる獣医師の誕生を期待します!!