じつはね サイゴーが1年前から悪性リンパ腫で 今は全身に広がっているんだよ。リンパ腫には様々な治療法があるけど、いずれにしても完治する病気ではない

サイゴーは高齢の大型犬、現在痛みもなく快適な生活ができている。私と一緒に居るのが大好きで 土佐犬の12歳でも、はしゃいだりジャレたりする元気はある。

私は 獣医師としてじゃなく、愛犬サイゴーの飼主として今後の治療方針をどうするかを考えたよ

サイゴーには外科的切除や、抗癌剤、放射線などの選択肢はいっぱいあるけど、一番は苦痛を与えない方向で考えた。そしてサイゴーに最も有効的な治療法を選択した(^。^)それは「なんもしない治療法」です

「なんとしても長く生かせる」という延命治療が最善の方法ではない

ペットと飼主の関係、そしてこれまで一緒に過ごしてきた時間と生き方を加味して選択する必要があると思う。

飼主はペットが病気になるとネットなどで、あれこれ検索し 血液検査やCTなどの数値にばかり目がいき 結果が思わしくないと なぜ?どうして...?と焦りどんどん新たな治療を検索し続ける・・・

これでは病気のことばかり考えて検査の数値しか見えてないんだよね。本当に見てほしい、いや見るべきなのはなんだろうね‥?

それは、ほれ! 
自分の目の前にいるペットなんだよ。愛犬だよ!愛猫だよ!

サイゴーの目を見てごらん。
病気のことはいいから もっと傍にいていっぱい遊んでよ!!」そう言ってる目だよ。飼主はネット上の言葉じゃなくて、ペットの言葉をもっと感じ取らなきゃいけないと思う!

最新医療って なんだろね‥

癌と診断されるのが怖くて来院しない飼主さんがいるだよ

1)早期発見で治せる病気もあるから病気と闘う勇気をもとう
2)どうしても完治できない癌を受け入れる飼主としての器を
3)治せる病気と治せない病気を見極める直感を大切にする事