彼女は高三の時、長崎から船に乗って熊本の竜之介動物病院に面接やってきた。しかも進路指導の先生に引率されて、彼女はしゃべる事もなく先生が一方的に話をしてた。

私の第一印象は目やに鼻水を垂らした風邪の子猫みたいな彼女でした。熊本は誰も知らない初めての土地、おどおどして対人恐怖症、遠方からの彼女を預かる責任の重さ、当然ですが9割不採用でしたよ‥ 面接の最後に彼女が小さい声で「ここで働きたいです‥」ボソッと言ったんです。それが私のハートに火をつけました。ペットショップに売れ残った不細工な犬のようなウルウルした目で‥もはやかわいそうーっ!的な感じとなり獣医師徳田は弱った野良猫を保護するがごとく採用しました。

それから竜之介社員寮に入り滅私奉公の始まりです。当時は竜之介動物病院の創世期ですから私も必死です、彼女にもずいぶん理不尽な指示をいっぱいしましたがよく耐えてくれました。8年目で素敵な彼を見つけ、私は彼女の結婚式のスピーチをさせて頂きました。その後、妊娠して仕事熱心の彼女は出産の前日まで仕事をしてました。産休後の職場復帰もスムースで、彼女が竜之介にとって重要な存在になのを実感しました。それから5年経ち2度目の出産はなんと双子でした。

3人の子供を育てながら竜之介動物病院の業務をこなしている彼女を15年前に誰も想像したでしょう。今日は長女の小学校の入学式だったそうで家族で挨拶に来てくれたよ(涙)感激しました。彼女の家族が形になっていく様をみせてもらい、幸せそうで嬉しい。

そして竜之介グループ全体には多くの家族がぶら下がっている責任があることに気づきました。私はスタッフに多くのことを学ばされています。彼女の家族と竜之介への両立になんか感動しました。竜之介動物病院に就職してくれた彼女に感謝しています(^○^)ありがとう!