「A.I. 」と「ハチ公物語」どちらも好きな映画です。人を愛するように作られた少年ロボット・デイビッド。そして、渋谷の駅で飼主を待ち続けたハチ公。

 

なぜ彼らは、あそこまで人を信じ続けられるのでしょうか。きっと彼らにとって人間は、家族というよりも「安心そのもの」「世界そのもの」なんだと思います。

診療をしていると、ふと感じることがあります。ペットは本当にまっすぐで、人を裏切りません。だからこそ、こちらのほうが「ちゃんと応えられているかな」と考えさせられるのです。

 

この映画が教えてくれたのは、「待つこと」よりも「信じること」。そのまっすぐな気持ちに、少しでも応えられる飼主でいてほしい!🐶 そんなふうに思います。

 

 

 

今春、九動には新たな仲間が加わりました。動物看護学科49名、動物管理学科15名、合計64名の入学です。

現在、動物の存在は「家族の一員」から、さらに一歩進んで「社会の一員」へと広がりつつあります。これから皆さんには、動物の命を支えるだけでなく、飼主の心に寄り添い、さらには動物に支えられている高齢者の生活をも支える存在へと成長してほしいと願っています。

そのために、九動生として一日一日を大切に、真剣に学び続けてください。ここでの努力は、やがて社会に必要とされる力となります。64名の新しい挑戦に、心から期待しています。

 

 

元気がありすぎるから散歩に行くんじゃなくて、元気がないから大好きな飼主と散歩に行くんだよ

「私は犬の方が好きなんです」と言う人は猫を知らない。猫は飼い始めてからどんどん好きになります。

オシッコのしつけは褒めるのが基本、おこったら隠れてあっちこっちにする。褒めて自信をつけるんだ!

お利口さんのペットに育てようと思うなら、まずあなたがお利口さんの人間になることです。

仕事が忙しくてペットが飼えない‥ じゃなくて、ペットを飼うと仕事を手早くし空き時間がつくれる。

社会で成功するために必要なことは、実はとてもシンプルです。次の3つを、確実に、そして継続して実行できるかどうかが鍵です。

  1. 挨拶 - 誰に対しても自分から元気よく挨拶すること。
  2. 笑顔 - 周囲を明るくし、信頼を生む笑顔を忘れないこと。
  3. 整理整頓 - 物だけでなく、頭の中や仕事の段取りも整えること。

この3つは一見簡単に思えますが、日々続けることは意外と難しいものです。しかし、これらを当たり前にできるようになれば、社会で必要なほとんどのことは自然と身につきます。毎日の小さな積み重ねを大切にしてください。

 

 

戦時中、第8中隊は戦地で親を失い瀕死のヒョウを保護し、「ハチ」と名付け、治療し育てました。兵士とハチの間には深い信頼と絆が生まれ、共に戦火を生き抜きました。しかし後に、軍上層部は「民間人や兵士にとって危険」という理由で、ハチを殺処分しました。これは実話です。

 

獣医師として日々命と向き合う中で、日本でもウクライナでも戦時中には動物園の動物が殺処分されてきた事実を知ります。人間の戦争に動物が巻き込まれる現実に、やるせなさを感じます。

人のため、社会のため――その理由の中で失われる命もあります。ハチは兵士に助けられ、育てられた命でした。人間に襲いかかることもなく、ただ人を信じて生きていたのです。兵士は、きっとハチから信頼と癒しを受け取っていたはずです。

 

どんな時代でも、どんな戦争でも、“信じてくれている命”を前にしたとき、その命を大切に思う気持ちだけは、決して失ってはいけないと思います。