今年も「ラヴェンダーの咲く庭で」 | noelleの小さな幸せ♡

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外出は10日に1度程度で雨降り続きという事で庭の植物をジックリ見る事も無く 気が付けばラヴェンダーも終盤になっていました。

あぁ 今年はラヴェンダーをドライフラワーにする事も無く終わってしまうなぁと…ほんの少しだけ室内に。

 

そして一昨日に両親が持って来てくれたヤマモモの実。

昨日 映画を観ながらジャムに…。

 

実家の果樹エリアにある樹の中でも成績優秀なのは ゆず みかん 夏みかん 栗 そしてヤマモモ得意げ でも ヤマモモは時期が短く傷みやすいので久しぶりに口にしました。

運ぶ時に傷んでしまった物をよけたら 本当にちょっとだけだけど美味しいジャムが出来ましたコスモス

 

「ラヴェンダーの咲く庭で」は ラヴェンダーの咲く頃に必ず観たくなる映画です。何度かブログにも書いたかも。今年もまた…。

 

「ラヴェンダーの咲く庭で」(原題Ladies in Lavender 2004年英)

 

Story―「1936年。イギリス、コーンウォール。地方の美しい漁村に暮らす初老の姉妹、アーシュラ(ジュディ・デンチ)とジャネット(マギー・スミス)は両親の残した屋敷と財産に恵まれ、庭の花々の手入れや読書を楽しみながら日々を穏やかに過ごしていた。ある嵐の翌日、姉妹は眼下の浜辺に若い男性(ダニエル・ブリュール)が倒れているのを発見する。彼はドイツ語をしゃべるバイオリニストだった。姉妹は彼を看病して行くうちに彼に心を惹かれていく。」Wikipediaより(年齢的に初老は違う気もするけど…)

 

「原作の設定を変えてもこの2人に出演して欲しかった」との監督の言葉通り ディムの称号を持つ名優ジュディ・デンチとマギー・スミスが美しい大人のファンタジーを作り上げています。

 

以下 今回は完全にネタバレしちゃいます!!

 

第二次大戦前夜ではあっても コーンウォールには穏やかな時間が流れています。

そんな中 突然現れたドイツ語を話すポーランド人の青年アンドレアによって日常に変化が…。

 

徐々に英語を覚えて行き 地元の人とも馴染んで行くヴァイオリンが上手なアンドレア。

 

姉のジャネットには戦争の犠牲になった婚約者がいました。でも妹のアーシュラには恋人と呼べる存在がいた事が無く アンドレアに少女の様な仄かな恋心を抱き始めます。

そんなアーシュラを 複雑な気持ちを持ちながらも温かく見守るジャネット。

2人の為だけのヴァイオリンの音色が響く庭で 幸せそうなアーシュラ。

 

想いを打ち明ける事は出来るはずも無く切ないけれど それでも幸せな時間。

本当にアーシュラが可愛らしくてキュンキュンしちゃいます。

 

おばあちゃんの年齢だから まさかと思うよね。

だから 花を摘んで来てプレゼントなんて事も無邪気にサラッとしちゃうアンドレア。切ない…えーん

 

そこへ若い女登場。彼女は絵を描くドイツ語ペラペラの外国人で アンドレアと仲良くなっちゃいます。

そして 彼女はアンドレアを"有名な音楽家"のお兄さんへ紹介なんぞしちゃって…連れ去っちゃうんです。

まぁ 穏やかなコーンウォールと言ってもラジオから不穏なニュースが響くご時世 外国人という事でスパイ容疑をかけられちゃったりとかもあったしね。

慌てて出発したので姉妹には黙って出て来てしまい突然消えてしまった形に。アーシュラの悲しみ様はこちらも胸が痛くなるほどです。

 

しばらくして小包が2人のもとへ届きます。

中にはアンドレアの肖像画と手紙。黙って出て来た事へのお詫びと助けてくれた事への感謝 マエストロに会った事 演奏会で演奏する事 それをラジオで放送する事が書いてありました。

 

その日 村人たちはみな姉妹の家に集まり姉妹の世話をしていた家政婦の指示のもと ラジオのまわりを囲みます。

でも姉妹の姿は別の場所に。

 

ナイショで会場へ行っていたのです。おめかしした姉妹。

終演後 挨拶に行ってアンドレアを驚かせる2人。嬉しそうに話すアンドレアに話しかけてくる男性。

「今はダメだ。」と 姉妹を優先させるアンドレアに「いいのよ。行って」と言ったのはアーシュラでした。

そしてジャネットに「行きましょう」と言いながら立ち去る姿は スッキリ爽やか。多分 最後の恋。それにきっぱりと別れを告げる凛とした姿はさすがジュディ・デンチ。

ラストは また姉妹だけの穏やかな海辺の散歩シーンで終わります。

 

悲しいお話しと言えばそうなのですが 冬を前にして最後に一瞬輝く黄金の光を観る様な映画です。 

 

美しい映像にぴったりな ナイジェル・ヘスの優しくて切ない音楽がまた映画を上品に仕上げています音譜

演奏はヴァイオリンが主役の映画「レッド・ヴァイオリン」(1998年 カナダ)でも演奏を担当したアメリカ人ヴァイオリニストのジョシュア・ベル。

 

フィギュアスケーターにも人気の曲。私は真央ちゃんの演技がいちばん好きです得意げ

 

ところで この映画にラヴェンダーの花は出て来ません。

なのに「何で?」という書き込みを見かけますが パンフレットの最後の方に「欧米では成熟した女性の代名詞で使う事がある」と書いてありました。

そしてラヴェンダーの伝説。ラベンダーという名前の少女がとても美しい少年に恋をします。でも内気なラヴェンダーは告白する事が出来ず ただ待ち続けた末に花になってしまったというもの。

そこからついた花言葉は「期待」と「あなたを待っています」

勝手な考えですが この伝説はアーシュラに重なる部分を感じてしまいます。

 

noelleにとっては子守歌・・・?笑