安壇 美緒さんの「ラブカは静かに弓を持つ」を読みました。
2017年に「天龍院亜季子の日記」ですばる新人賞でデビューした安壇さんの3作目。
今回のテーマは「音楽×スパイ」
題名のラブカとは鮫の一種の深海魚の事だそう。また映画でスパイの隠語。
お話は、、
少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇し、以来、深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘。
ある日、上司の塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。
目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむこと。
橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉のもとに通い始める。。。
面白かったです👍
恋愛の話はほぼ無く、主人公の過去のトラウマと人間関係がテーマなのが良かった。
著作権の話はヤマハ音楽教室をモチーフにされたのかな?
実際に潜入捜査の話もありましたね。
現実の裁判では生徒の演奏には著作権はかからず講師の演奏のみに著作権がかかるという判決が出ているそうで。
音楽教室に利益が出ているなら、教室側が著作権料払ってもいいんじゃないかと個人的には思います。。
その本に音楽をならそう♫
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