河﨑 秋子 絞め殺しの樹 | ryumideeのブログ

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かなり偏っているかも!?です(^.^)

河﨑 秋子さんの「絞め殺しの樹」を読みました。

先日発表ありました、直木賞ノミネート、昨年12月の作品。

題名の「絞め殺しの樹」とは菩提樹の事だそうで。

菩提樹と言えばお釈迦様が悟りをひらいた時に座っていた木だそうですが、日本にある菩提樹の木とは少し異なり、木に寄生してツルを巻きつけ、最終的には絞めつけて枯らしてしまうそう。


お話は、、


あなたは、哀れでも可哀相でもないんですよ。 

北海道根室で生まれ、新潟で育ったミサエは、両親の顔を知らない。

昭和十年、十歳で元屯田兵の吉岡家に引き取られる形で根室に舞い戻ったミサエは、ボロ雑巾のようにこき使われた。

しかし、吉岡家出入りの薬売りに見込まれて、札幌の薬問屋で奉公することに。。。




読んだ後に、じわじわと考えさせられる本でした。

後半、あの人はなぜ主人公に優しかったのか❓その息子はなぜ主人公を嫌ったのか❓

がわかって、何とも嫌な裏切られた様な気持ちに💧

「絞め殺しの樹」の様に、土地や情、血などに絡め取られ、そこで生きて朽ちていく事💦

一歩踏み出せば何処へでも行けるのに。

後半、主人公の息子が強く成長する予感がせめてもの救いかなぁ。

続編も是非出してほしい。


その本に音楽をならそう♫

菩提樹は英語で「Linden」だそう。ジャズではないけど喜多郎で♫













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