桐野　夏生　砂に埋もれる犬

桐野　夏生さんの「砂に埋もれる犬」を読みました。

桐野さんの先月発刊の新刊。

素晴らしく良かった。今年のマイベスト10入りかな。

虐待された子供の話で、子供の目線、親の目線、里親などからの目線もまじえて話は進みます。

お話は、、

貧困と虐待の連鎖――。
母親という牢獄から脱け出した少年は、女たちへの憎悪を加速させた。

小学校にも通わせてもらえず、日々の食事もままならない生活を送る優真。
母親の亜紀は刹那的な欲望しか満たそうとせず、同棲相手の男に媚びるばかりだ。
そんな最悪な環境のなか、優真が虐待を受けているのではないかと手を差し伸べるコンビニ店主が現れる。

ネグレクトによって家族からの愛を受けぬまま思春期を迎えた少年の魂は、どこへ向かうのか。。。

長編で600ページ弱ありましたが、読む手が止まらずあっという間に読みました。

ニュースなどで虐待された子供の話はよく目にします💦

しかし、その子供達はその後どうなっていくのか❓

そんな子供達の1例でしょうか。

何とも胸が痛く、切ない話でした。

自分の心を開いたり、人の心を開かせるという事は非常に難しく💦

自分の事を気にかけてくれる大人がいるだけでも子供にとっては少しは違うのかも知れません💧

その本に音楽をならそう♫

「痛み」なので「Hurt」ユン・ソン・ナ