KPOPという単語を初めて聞いたのは今から15年程前か。
個人セッションのお客様の話題の中に韓国、KPOPなる単語が増え始めた。
韓国ミュージック?何だ?今そんなものが流行っているんだ?
正直なところコリアンミュージックなんてチョー・ヨンピルしか知らなかったし、韓国とは音楽の国のイメージなかった。
「ハングル語の歌なんて聞いても楽しくないでしょう?」
人の情としてついつい、いらぬお節介的な発言してしまう。
「別に私が好きだから良いじゃないですか」
まぁ確かにそうだ。好みは人それぞれだ。
まさに余計な御世話であるし、蛇足だ。
言われたクライアントは憮然としてる。当然だ。そんなの人にとやかく言われたくない。
KPOP好きに共通するものは、熱烈であるということに尽きるだろう。
日本のジャーニーズのような熱狂ぶり。
私はその音楽や世界観についていけず呆然としたものだ。
韓国が音楽の国になったのは大衆文化解禁をしたからだ。
正式には1998年(平成10年)10月に、大韓民国大統領金大中が来日し、衆議院本会議場での演説で「日本の大衆文化解禁の方針」を表明。以降、日本の大衆文化を順次受け入れ始めた。
そこから一気になだれ込むよう日本の音楽、韓国音楽の融合が始まったのです。
それでもKPOPとはなるべく距離を置いていた。
私は狭い了見と偏見で韓国人や半島を信用してなかったからだ。
しかし、その心鎖国状態もある日、当時小学五年生の娘のKPOPデビューによって開国させられた。
一番最初になだれ込んできたのは少女時代だった。
本物かどうか?は別として長い足をアルゼンチンタンゴのようにくねらせて踊るダンスには驚いたし、娘はYouTubeの映像と一緒に踊り出したのは心底驚いた。これまでの日本にないダンスと、80年代JPOP香り。
娘が好きなので、これ以上距離を取ってもいられない。
少女時代、東京ドーム公演から私も参戦と相成った。
さて、そんなKPOPな日々もbig bangの登場でさらにヒートアップする。
歌っている曲も良くわかないまま。大阪長居スタジアム、名古屋ドーム、そして韓国ソウル2days公演とbig bangキャリアを育てて、いつしか私はbig bangの虜になった。
音楽に?ダンス?いやいや、その音楽に向かう直向きさに打たれたのだ。
韓国という徴兵制がある国の宿命として30歳までに兵役を2年間御勤めしなければならない。
どれほど人気者であっても、そのキャリアを2年間停止する。
多くのKPOPアイドル達はこの兵役の時期にパワーダウンして消滅する。
さらに韓国国内の音楽市場が小さいために必然的にアジア全域、アメリカ、ヨーロッパにも進出する。そのために英語はもちろん、日本語、中国語もレッスンに入っている。デビューまでに10年レッスンを積んで下積みするのが普通だ。これだけ真面目に音楽に取り組んでる姿に打たれるだ。
それはきっと私たちが昭和に置いてきた本来の日本人の勤勉さでもあるからだろう。
閑話休題
2021年現在K-POPは
少女時代もBIGBANGブームも過ぎて
現在は防弾少年団(バンタン)に主役は変わっている。
私は防弾少年団には足を踏み入れていない。
それもいつもまで続くか。
今のところ娘からのライブへの誘いはまだない