薔薇の匂い袋 | 泣けるBLOG

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泣ける話を集めました。

小学のとき修学旅行で鎌倉に行った。
大好きなおばあちゃんに薔薇の匂い袋を買った。
たいした物じゃなかったけどすごく喜んでくれた。

電話する度にありがとうと言っては肌身はなさず持ち歩き私を思い出すと言う。
だから嬉しくて自分用に買ったやつもあげた。
本当に気に入ってたらしく香りが消えそうな頃何処で買ったか聞かれた。

本当に鎌倉まで行くと思ってなかったので(おばあちゃんは北海道の人)適当に店の名前を作っていった。
”境内にあるばばあの店だよー”
たしか本当の名前はおばあちゃんの何とかだった。

1週間後おばあちゃんが遊びに来た。
鎌倉に行って来たとのこと。
でも一生懸命に店を探したけど見つからなかったと…
もうその店潰れたんじゃないの?と笑いながら言っていた。
一緒に言った叔母さんの話によると。

不自由な足でツアーの自由時間中ずっと探し回っていた。
行く人皆にこの辺にばばあの店はありますか?
と必死に聞きまわっていたそうでその話を後から聞いて部屋でワンワン泣いた。
おばあちゃんが帰る日今度私が鎌倉に言ったら必ず買ってくるからと約束した。

一年に一回くらいの割合でこの次はいつ鎌倉にいくか聞いてくる。
今度今度といって3年が過ぎた。
ある日地震で帰らぬ人となった。
突然でサヨナラも言えなっかた。

去年日本に帰った際鎌倉に立ち寄った。
名前は違ったがその店はあった。
店内で同じような商品とおばあちゃんの年頃の定員さんを見ておもわず泣いてしまった。
おばあちゃんゴメンネ。