同時テロで犠牲になった人たちは、最愛の人に携帯電話でメッセージを残し、帰らぬ人となった。米メディア報道などを基に犠牲者の最後の言葉を集めた。
▲ブライアン・スイーニさん(38)
「自分らしい人生を生きて幸せになってほしい。絶対にだよ」
ブライアンさんは貿易センタービルに激突したユナイテッド航空機に乗り合わせた。妻のジュリーさんに電話したのは衝突のきっかり5分前。
「状況は悪そうだ。愛している。もう1度話したいが、だめなら、また天国で会おう」
▲トマス・パーネットさん(38)
ペンシルバニア州ピッツバーグ郊外に墜落したユナイテッド機から妻のデューイさんに携帯電話をかけた。
「みんな死ぬことは分かっている。だけどここにいる3人で何とかしてみるつもりだ」
大統領山荘を狙っていたとの情報もある同機は目標をそれたが、乗客との格闘が原因との見方が出ている。
「愛している」と言ってトマスさんの通話は途絶えた。
▲シーシー・ライルズさん
ユナイテッド機のスチュワーデス。フロリダ州に住む夫と4人の子どもに電話した。
「どんなに家族を愛しているか知ってほしい」
背後では乗客の叫び声が聞こえたという。
(「日刊スポーツ」2001.9.15より)
"CNNを見ていて、先ほどキャスターの女性が、ハイジャックされた飛行機から電話をかけてきた乗客の最後の言葉についてコメントをしていました。
「死を悟った人達の最後の言葉は、憎しみでも恐怖でもなく『愛している』という愛の言葉でした」と。