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あれは俺が無職だった2年前の夏の話です。
昼ごろに目が覚めて、散歩に出かけようと犬を連れて外に出たんだ。
我が家は玄関の前に駐車スペースがあるのだけれど、その駐車スペースの入り口、つまり家の敷地の入り口の両脇に、盛塩がしてあった。
オイオイ、なんだこれーと思った俺は、夕方になり家に帰ってきた母親にあれはなんだと聞いたんだ。
そのとき聞いた母親の話はこうだ。
夜、俺の兄貴が仕事から帰ってきて、ニヤニヤしながら俺と親父の居所を聞いたんだそうだ。
母親が不信に思って何かあったのか? と兄貴に聞いたら幽霊が出た、と答えた。
ここからは兄貴から聞いた話だ。
兄貴は駅から自転車で帰ってくるんだが、家から20mくらい離れたところまで来て、親父の車の運転席に誰か乗っていることに気がついた、兄貴はすぐ車は発車するだろうと思い、自転車の速度を緩めた。
でもいつまでたっても車は発車しない、兄貴は不思議に思って車に近づいた。
もう車の中の人物がはっきりと見ることの出来る位置まで来た。
車に乗っているのは、黄色いポロシャツを着た知らない男。
おや!?と兄貴が思った瞬間、その男はハンドルに倒れこむようにすぅ…っと消えた。
その時間帯俺は寝ていたし、父親は何時も使っている車ではなく、原付バイクで仕事に行っていた。
その日は親父の仕事場の近くで大きな祭りがあって、道が込むのが分かりきってるから、親父は原付で出かけていた。
俺はこの話を聞いてしばらくは、夜家に帰ってくるのが怖かったよ。
ちなみにこの話にはちょっとした落ちがある。
その駐車していた親父の車の運転席から丁度見える家、そこのご主人は若くしてその家を建てたんだけど、白血病で長いこと入院していた、そして我が家の幽霊騒動の次の日、そのご主人は病院で亡くなった。
あんまりに出来すぎた話で逆にリアリティが無いかもしれないけど、これが我が家に起きた幽霊騒動です。
本当にあったHな話
昼ごろに目が覚めて、散歩に出かけようと犬を連れて外に出たんだ。
我が家は玄関の前に駐車スペースがあるのだけれど、その駐車スペースの入り口、つまり家の敷地の入り口の両脇に、盛塩がしてあった。
オイオイ、なんだこれーと思った俺は、夕方になり家に帰ってきた母親にあれはなんだと聞いたんだ。
そのとき聞いた母親の話はこうだ。
夜、俺の兄貴が仕事から帰ってきて、ニヤニヤしながら俺と親父の居所を聞いたんだそうだ。
母親が不信に思って何かあったのか? と兄貴に聞いたら幽霊が出た、と答えた。
ここからは兄貴から聞いた話だ。
兄貴は駅から自転車で帰ってくるんだが、家から20mくらい離れたところまで来て、親父の車の運転席に誰か乗っていることに気がついた、兄貴はすぐ車は発車するだろうと思い、自転車の速度を緩めた。
でもいつまでたっても車は発車しない、兄貴は不思議に思って車に近づいた。
もう車の中の人物がはっきりと見ることの出来る位置まで来た。
車に乗っているのは、黄色いポロシャツを着た知らない男。
おや!?と兄貴が思った瞬間、その男はハンドルに倒れこむようにすぅ…っと消えた。
その時間帯俺は寝ていたし、父親は何時も使っている車ではなく、原付バイクで仕事に行っていた。
その日は親父の仕事場の近くで大きな祭りがあって、道が込むのが分かりきってるから、親父は原付で出かけていた。
俺はこの話を聞いてしばらくは、夜家に帰ってくるのが怖かったよ。
ちなみにこの話にはちょっとした落ちがある。
その駐車していた親父の車の運転席から丁度見える家、そこのご主人は若くしてその家を建てたんだけど、白血病で長いこと入院していた、そして我が家の幽霊騒動の次の日、そのご主人は病院で亡くなった。
あんまりに出来すぎた話で逆にリアリティが無いかもしれないけど、これが我が家に起きた幽霊騒動です。
本当にあったHな話
私は某番組制作会社で働いています。
数年前、街中で通りすがりの人にドッキリを仕掛けるという番組を撮ったんです。
そのドッキリとは、まず深夜の人の少ない駅のベンチに仕掛け人の女性が座ります。
そして空席に誰かが一人で座ったら、仕掛け人は急に
「うー、うー、苦しい…」
と唸り始めます。仕掛け人にはあらかじめ青白い顔色に見えるようメイクをしておきました。
もし「大丈夫ですか?」
と尋ねられたら、仕掛け人は驚いたような表情を浮かべて
「あなた、私が見えるんですか」
と言って幽霊のふりをするというものでした。
強引なドッキリですが、駅構内はなかなか雰囲気があるらしく、逃げ出す人やパニックになる人など、使える映像が撮れました。
やがて時間も遅くなってきたので次の人で最後にしようと決め、仕掛け人をスタンバイさせて待機していました。
するとすぐに、サラリーマン風の中年男が一人で駅へ入ってきました。
残業終わりなのでしょうかその男はひどく疲れた様子でベンチにぐったりと腰掛けました。
その間も私たちはずっと離れた場所からカメラを回しつづけていました。
ところが、仕掛け人がいっこうにドッキリを始めようとしないのです。
「これが終われば帰れるのに、あいつは何をやってるんだ。居眠りでもしてるのか?」
とイラついた私は、仕方なく撮影を一旦中止し、駅のホームに入って仕掛け人のもとに駆け寄りました。
「おい、何やってんだよ。」
「へ?何ですか?」
ポカンとしている仕掛け人の前に立って、私はサラリーマンを指さしながら言いました。
「何ですかじゃねーよ。人が来たら、すぐに始めろよ!」
「はあ?だから、まだ誰も来てないじゃないですか!」
「えっ…」
私がくるりと振り向いてサラリーマンを見ると、今のやりとりの間にその男は立ち上がっていて、こちらをみて言いました。
「あなた、私が見えるんですか」
本当にあったHな話
数年前、街中で通りすがりの人にドッキリを仕掛けるという番組を撮ったんです。
そのドッキリとは、まず深夜の人の少ない駅のベンチに仕掛け人の女性が座ります。
そして空席に誰かが一人で座ったら、仕掛け人は急に
「うー、うー、苦しい…」
と唸り始めます。仕掛け人にはあらかじめ青白い顔色に見えるようメイクをしておきました。
もし「大丈夫ですか?」
と尋ねられたら、仕掛け人は驚いたような表情を浮かべて
「あなた、私が見えるんですか」
と言って幽霊のふりをするというものでした。
強引なドッキリですが、駅構内はなかなか雰囲気があるらしく、逃げ出す人やパニックになる人など、使える映像が撮れました。
やがて時間も遅くなってきたので次の人で最後にしようと決め、仕掛け人をスタンバイさせて待機していました。
するとすぐに、サラリーマン風の中年男が一人で駅へ入ってきました。
残業終わりなのでしょうかその男はひどく疲れた様子でベンチにぐったりと腰掛けました。
その間も私たちはずっと離れた場所からカメラを回しつづけていました。
ところが、仕掛け人がいっこうにドッキリを始めようとしないのです。
「これが終われば帰れるのに、あいつは何をやってるんだ。居眠りでもしてるのか?」
とイラついた私は、仕方なく撮影を一旦中止し、駅のホームに入って仕掛け人のもとに駆け寄りました。
「おい、何やってんだよ。」
「へ?何ですか?」
ポカンとしている仕掛け人の前に立って、私はサラリーマンを指さしながら言いました。
「何ですかじゃねーよ。人が来たら、すぐに始めろよ!」
「はあ?だから、まだ誰も来てないじゃないですか!」
「えっ…」
私がくるりと振り向いてサラリーマンを見ると、今のやりとりの間にその男は立ち上がっていて、こちらをみて言いました。
「あなた、私が見えるんですか」
本当にあったHな話
これは私の父が体験した事です。
父は仕事で少し遠い所まで出張し、経費削減の為同僚と一緒に安いホテルに泊まりました。
父は霊感がありますが当初はそのホテルから何も感じられませんでした。
布団に入ってどのくらい時間が過ぎたでしょうか。
何処からかシャワーの様な音が聞こえ、更に父は息苦しさを感じて目を開きました。
自分の傍らに男の子がいた。青白い色をしていたそうです。
更に父の頭の上から女が覗き込んでいた。
父が恐怖で凍りついていると、その親子?が話だした。
「ねぇ、この人気付いたみたいだよ。」
「チッ…」
そう言うとスッと消えていったそうです。
隣室には同僚が寝ていましたが、同僚もシャワーの様な音を聞き、更に何者かに激しく部屋をノックされていたらしいです
翌日ホテルを出発する時に気付いた事がありました。
父が泊まった部屋と同僚が泊まった部屋。
その間のスペースがもうひとつ部屋が無いとおかしい位開いていました。
父は外から自分の泊まった部屋を見たそうです。
その隣には不自然なスペースは無く、ちゃんと窓がついていました。
つまりあの不自然なスペースにはドアを塞がれたあかずの間があった様です…
余談ですが、父は出張の度にそのような体験をするので出張嫌いです。
更に父があのホテルで見たものは「呪怨」に出てくる親子によく似ていると言ってました。
この体験がトラウマになったのか父は「呪怨」を見ようとはしません。
本当にあったHな話
父は仕事で少し遠い所まで出張し、経費削減の為同僚と一緒に安いホテルに泊まりました。
父は霊感がありますが当初はそのホテルから何も感じられませんでした。
布団に入ってどのくらい時間が過ぎたでしょうか。
何処からかシャワーの様な音が聞こえ、更に父は息苦しさを感じて目を開きました。
自分の傍らに男の子がいた。青白い色をしていたそうです。
更に父の頭の上から女が覗き込んでいた。
父が恐怖で凍りついていると、その親子?が話だした。
「ねぇ、この人気付いたみたいだよ。」
「チッ…」
そう言うとスッと消えていったそうです。
隣室には同僚が寝ていましたが、同僚もシャワーの様な音を聞き、更に何者かに激しく部屋をノックされていたらしいです
翌日ホテルを出発する時に気付いた事がありました。
父が泊まった部屋と同僚が泊まった部屋。
その間のスペースがもうひとつ部屋が無いとおかしい位開いていました。
父は外から自分の泊まった部屋を見たそうです。
その隣には不自然なスペースは無く、ちゃんと窓がついていました。
つまりあの不自然なスペースにはドアを塞がれたあかずの間があった様です…
余談ですが、父は出張の度にそのような体験をするので出張嫌いです。
更に父があのホテルで見たものは「呪怨」に出てくる親子によく似ていると言ってました。
この体験がトラウマになったのか父は「呪怨」を見ようとはしません。
本当にあったHな話
昨日友人A・Bと夜遅くまで飲み歩いてて、2件ぐらい回った所でBが酔いつぶれてしまった。
俺とAも相当に酒が回っていたので、近くにある浜辺(結構有名な心霊スポット)にBを置き去りにして帰るというくだらない悪戯を実行する事にした。
しかし、ちょうどいい場所を探すのに手間取ってウロウロしているうちにBが起きてしまった。
第一声が
「ここどこ?なんか人多くね?」
酔いも一瞬で醒めてAと一緒にBを引きずって全速力で逃げてきたよ。
俺とAも相当に酒が回っていたので、近くにある浜辺(結構有名な心霊スポット)にBを置き去りにして帰るというくだらない悪戯を実行する事にした。
しかし、ちょうどいい場所を探すのに手間取ってウロウロしているうちにBが起きてしまった。
第一声が
「ここどこ?なんか人多くね?」
酔いも一瞬で醒めてAと一緒にBを引きずって全速力で逃げてきたよ。
ある島で働いてた、Aさん。その日仕事が遅くなり海沿いの道で車を走らせていた。
外は小雨ガパラパラと降り、海は黒くうねっていた。しばらく走っていると、目の前に光が。
どうやら工事をしているらしい。
「まいったな。家に帰るにはこの道が一番近いのに・・」
と思って、工事をしている作業員にあとどれぐらいかかるか聞いてみた。
すると後少しで終わるとの事。
どうやらこの小雨で作業が長引いたらしい。
「なら待っているか。」と思い車の中で待っていた。
しかし、段々と暇になってきて小雨もやんだようなので、風にでも当たるかと車から出た。
しばらくし、タバコを吸い始めると、近くで休んでいた作業員が話をしているのが耳に入ってきた。
作業員A「なぁ、知ってるかこの道路のすぐ上にある岬。いわくつきらしいぜ。」
作業員B「どんな?」
作業員A「なんでも七人岬っていって、昔この島に流れ着いた七人の坊主がいて、 村に食べ物が欲しいと物乞いにいったんだって。けど昔のこの村はよそ者に厳しくて、さらにその年は まれに見る凶作で、どこにいっても断られたらしい。で飢え死にしそうな坊主達はこの村を恨みながら、 ここの岬で死んでいったらしい。」
作業員B「へー。」
作業員A「それだけじゃないんだ。その後村では、 謎の奇病が流行ってかなりの人が死んだらしい。で供養塔を建ててからはぱったりとなくなったんだってよ。 でそれからは七人の坊主の悪口をいうと良くない事が起きるらしい。」
作業員B「んな馬鹿な。」
作業員A「ホントだって。昔その話を聞いたお侍さんが、ためしに岬にいって、 悪口を言ってみたんだって。そしたらその帰りに乗っていた馬が急に暴れ出して、落馬して死んだらしい。 他にも車に轢かれたとか、自殺したとか。いろいろあったんだってよ。」
作業員C「本当かよ?」
作業員B「迷信だよ。迷信。なんなら試してみようぜ。」
作業員A「やめとけって。」
作業員B「大丈夫だって。よーしいくぞ。七人坊主のバーカ!」
作業員C「よし、俺も。七人坊主のあほー!ハゲー!あはは。」
作業員B「もっと言ってやれ。バーカ!」
・・・作業員B「ほらな。何も起こらない。」
作業員A「ホントだ。俺もいってみようかな。七人坊主のくそったれ!」
A,B,C「あはははは!」
作業員C「そろそろ作業に戻るか。」
そういって彼らは持ち場に戻っていった。
「今の話本当かな。」と心の中でAさんは思っていた。
数分後、作業はほぼ終わりかけていた。
そろそろかなと思い車に戻りドアを閉めた次の瞬間、ドドドォーという音と共に、右側の崖が崩れてきた。
あっという間に土砂は工事現場のほとんどをうめ車の屋根に石がコツコツと当たる音と作業員達の叫び声が聞こえてきた。
ギリギリの所でAさんの乗っていた車は助かった。
しばらく呆然としていたAさんだが、すぐに携帯電話を取り出すと、 救急車と警察を呼んだ。
数時間後Aさんは警察で事情聴取を受けていた。警察の車に乗てもらって、ここまできたのだ。
警官「ご協力ありがとうございました。」
A「はぁ・・。」
何故だかはわからないがAさんは警官に聞いてみた。
「どのくらいの方が被害に遭われたんですか?」
すると警官はこう言った。
「奇跡的に怪我人はでていないんですが、死者が3人。」
外は小雨ガパラパラと降り、海は黒くうねっていた。しばらく走っていると、目の前に光が。
どうやら工事をしているらしい。
「まいったな。家に帰るにはこの道が一番近いのに・・」
と思って、工事をしている作業員にあとどれぐらいかかるか聞いてみた。
すると後少しで終わるとの事。
どうやらこの小雨で作業が長引いたらしい。
「なら待っているか。」と思い車の中で待っていた。
しかし、段々と暇になってきて小雨もやんだようなので、風にでも当たるかと車から出た。
しばらくし、タバコを吸い始めると、近くで休んでいた作業員が話をしているのが耳に入ってきた。
作業員A「なぁ、知ってるかこの道路のすぐ上にある岬。いわくつきらしいぜ。」
作業員B「どんな?」
作業員A「なんでも七人岬っていって、昔この島に流れ着いた七人の坊主がいて、 村に食べ物が欲しいと物乞いにいったんだって。けど昔のこの村はよそ者に厳しくて、さらにその年は まれに見る凶作で、どこにいっても断られたらしい。で飢え死にしそうな坊主達はこの村を恨みながら、 ここの岬で死んでいったらしい。」
作業員B「へー。」
作業員A「それだけじゃないんだ。その後村では、 謎の奇病が流行ってかなりの人が死んだらしい。で供養塔を建ててからはぱったりとなくなったんだってよ。 でそれからは七人の坊主の悪口をいうと良くない事が起きるらしい。」
作業員B「んな馬鹿な。」
作業員A「ホントだって。昔その話を聞いたお侍さんが、ためしに岬にいって、 悪口を言ってみたんだって。そしたらその帰りに乗っていた馬が急に暴れ出して、落馬して死んだらしい。 他にも車に轢かれたとか、自殺したとか。いろいろあったんだってよ。」
作業員C「本当かよ?」
作業員B「迷信だよ。迷信。なんなら試してみようぜ。」
作業員A「やめとけって。」
作業員B「大丈夫だって。よーしいくぞ。七人坊主のバーカ!」
作業員C「よし、俺も。七人坊主のあほー!ハゲー!あはは。」
作業員B「もっと言ってやれ。バーカ!」
・・・作業員B「ほらな。何も起こらない。」
作業員A「ホントだ。俺もいってみようかな。七人坊主のくそったれ!」
A,B,C「あはははは!」
作業員C「そろそろ作業に戻るか。」
そういって彼らは持ち場に戻っていった。
「今の話本当かな。」と心の中でAさんは思っていた。
数分後、作業はほぼ終わりかけていた。
そろそろかなと思い車に戻りドアを閉めた次の瞬間、ドドドォーという音と共に、右側の崖が崩れてきた。
あっという間に土砂は工事現場のほとんどをうめ車の屋根に石がコツコツと当たる音と作業員達の叫び声が聞こえてきた。
ギリギリの所でAさんの乗っていた車は助かった。
しばらく呆然としていたAさんだが、すぐに携帯電話を取り出すと、 救急車と警察を呼んだ。
数時間後Aさんは警察で事情聴取を受けていた。警察の車に乗てもらって、ここまできたのだ。
警官「ご協力ありがとうございました。」
A「はぁ・・。」
何故だかはわからないがAさんは警官に聞いてみた。
「どのくらいの方が被害に遭われたんですか?」
すると警官はこう言った。
「奇跡的に怪我人はでていないんですが、死者が3人。」
あるタクシー運転手が○○○(地名)を通りかかると3人の若い女の子達が手をあげて立っていた。
「お客さん」だ、とすぐに車を寄せ、女の子達を乗せたそうです。
どちらまで、と聞くと女の子の内の一人がお腹が痛いと言っているので、近くの病院まで連れっていって欲しいとの事。
見ると、痛がっている女の子はかなり顔色が悪いく、苦しそうである。
運転手は「それは大変だ」と、とりあえずここから近くにある県内でも有名なT病院に向かう事にした。
病院につくと、女の子達は
「私はこの子の側に付き添っていたいので、すみませんが、病院の人を呼びに行ってもらいませんか?」
と運転手にお願いしたそうです。運転手は引き受け、タクシーを降りて病院の受け付けに向かいました。
そこで看護婦さんに事情を話し、タクシーの中にいる子の様子を見てほしい事を伝えました。
看護婦さんは承諾し、運転手さんを受け付けに残し駐車場へ。
……しばらくして看護婦さんは青ざめた顔で戻ってきました。
「あなたは何故こんな事をするのですか!」
看護婦さんは言いました。
運転手さんにはその言葉の意味が分かりません。
「何故こんな事をするのですか!」
再び看護婦さんは言いました。
「どうしてあなたは車に死体を乗せているのですか!!」
看護婦さんが言うには数日日前この付近でドライブ中の女子大生が乗った車が事故を起こしたそうです。
そしてこの病院に運び込まれたのだけれど全員亡くなってしまったそうです。
そしてその遺体は今霊安室に置かれているのだそうです。
が、タクシーの運転手さんが車に乗せているのはまぎれもなくその子達の遺体。
「あなたはうちの病院から死体を運んでどうするつもりですか!」
看護婦さんに問いただされても、運転手が乗せた時は彼女達は生きているようにしか見えなかったそうです。
ちなみに事故があった場所は運転手が女の子を拾った場所であるのは言う間でもありません。
……一体彼女達は何がしたかったのでしょうか?
「お客さん」だ、とすぐに車を寄せ、女の子達を乗せたそうです。
どちらまで、と聞くと女の子の内の一人がお腹が痛いと言っているので、近くの病院まで連れっていって欲しいとの事。
見ると、痛がっている女の子はかなり顔色が悪いく、苦しそうである。
運転手は「それは大変だ」と、とりあえずここから近くにある県内でも有名なT病院に向かう事にした。
病院につくと、女の子達は
「私はこの子の側に付き添っていたいので、すみませんが、病院の人を呼びに行ってもらいませんか?」
と運転手にお願いしたそうです。運転手は引き受け、タクシーを降りて病院の受け付けに向かいました。
そこで看護婦さんに事情を話し、タクシーの中にいる子の様子を見てほしい事を伝えました。
看護婦さんは承諾し、運転手さんを受け付けに残し駐車場へ。
……しばらくして看護婦さんは青ざめた顔で戻ってきました。
「あなたは何故こんな事をするのですか!」
看護婦さんは言いました。
運転手さんにはその言葉の意味が分かりません。
「何故こんな事をするのですか!」
再び看護婦さんは言いました。
「どうしてあなたは車に死体を乗せているのですか!!」
看護婦さんが言うには数日日前この付近でドライブ中の女子大生が乗った車が事故を起こしたそうです。
そしてこの病院に運び込まれたのだけれど全員亡くなってしまったそうです。
そしてその遺体は今霊安室に置かれているのだそうです。
が、タクシーの運転手さんが車に乗せているのはまぎれもなくその子達の遺体。
「あなたはうちの病院から死体を運んでどうするつもりですか!」
看護婦さんに問いただされても、運転手が乗せた時は彼女達は生きているようにしか見えなかったそうです。
ちなみに事故があった場所は運転手が女の子を拾った場所であるのは言う間でもありません。
……一体彼女達は何がしたかったのでしょうか?
俺はマンションに住んでる。
15階立てで、15階に共同風呂ってでけー風呂あんだよ。
俺は水道・ガス代節約のために、その日の夕方も共同風呂にいくためにエレベーターにのった。
さっぱりして、さあ部屋に帰るか!と思ってエレベーターに向かった。
で、俺の住んでるマンションはエレベーターに行く途中の廊下から、外が見えるんだよ。
道路や、線路。ほかの階の廊下や、非常階段まで。
そして廊下歩くとき、なにげなーく非常階段みたんだよ。
8階の非常階段に人っぽいのがいた。
はじめは「ああ、あそこにもエレベータあったよな~」と思ってたけど、俺は異変に気づいた。
その人らしいのは顔が真っ黒だった。夕方だけど、まだ少し明るいのに。
で、「(えぇ!?え?え?え?)」とか混乱してしまった。
そうしたら、その人らしいのと目があったような気がした。
突如、その人らしいのが走ってきた。
8階へ9階へ・・俺は走って逃げた。
エレベーターのボタンをおすが、エレベーターがこない。
だけど、人の影はもう15階に・・・エレベーターが来たから、すぐ自分の階をおした。
エレベーターの外から「バン!バン!バン!」とドアをたたく音がする・・・
恐怖で汗がでまくる。エレベーターって階ごとに窓がついてるじゃん?
で、14、13、12、と連続して、その人影がうつった。
映画の「呪怨」とまったく同じ状況。
でも自分の階へ到着したときは、その人影がなかった。
自分の部屋の鍵をあけて、入ろうとして、なにげなくまた非常階段をみたら、人影がションボリと座っていた。
一瞬「(・・・?あれ?)」となんか悲しくなった。
でも、恐怖が襲ってきて、すぐ部屋にはいり、鍵をかけ、チェーンをした。
翌日、学校にいったら、赤ん坊の時から、大学の現在まで親友のAが交通事故にあったときいた。
なんでも、車に跳ねられた時、どぶ川に転落したらしい。
どぶで体を自由を奪われ、川からぬけれなかったらしい。
そして、水死or溺死したみたいだった。
引き上げられたときは、全身にどぶがついていて、顔も、何もみえなかったらしい。
ひょっとして、あれは、Aの別れの挨拶だったのかもしれない。
15階立てで、15階に共同風呂ってでけー風呂あんだよ。
俺は水道・ガス代節約のために、その日の夕方も共同風呂にいくためにエレベーターにのった。
さっぱりして、さあ部屋に帰るか!と思ってエレベーターに向かった。
で、俺の住んでるマンションはエレベーターに行く途中の廊下から、外が見えるんだよ。
道路や、線路。ほかの階の廊下や、非常階段まで。
そして廊下歩くとき、なにげなーく非常階段みたんだよ。
8階の非常階段に人っぽいのがいた。
はじめは「ああ、あそこにもエレベータあったよな~」と思ってたけど、俺は異変に気づいた。
その人らしいのは顔が真っ黒だった。夕方だけど、まだ少し明るいのに。
で、「(えぇ!?え?え?え?)」とか混乱してしまった。
そうしたら、その人らしいのと目があったような気がした。
突如、その人らしいのが走ってきた。
8階へ9階へ・・俺は走って逃げた。
エレベーターのボタンをおすが、エレベーターがこない。
だけど、人の影はもう15階に・・・エレベーターが来たから、すぐ自分の階をおした。
エレベーターの外から「バン!バン!バン!」とドアをたたく音がする・・・
恐怖で汗がでまくる。エレベーターって階ごとに窓がついてるじゃん?
で、14、13、12、と連続して、その人影がうつった。
映画の「呪怨」とまったく同じ状況。
でも自分の階へ到着したときは、その人影がなかった。
自分の部屋の鍵をあけて、入ろうとして、なにげなくまた非常階段をみたら、人影がションボリと座っていた。
一瞬「(・・・?あれ?)」となんか悲しくなった。
でも、恐怖が襲ってきて、すぐ部屋にはいり、鍵をかけ、チェーンをした。
翌日、学校にいったら、赤ん坊の時から、大学の現在まで親友のAが交通事故にあったときいた。
なんでも、車に跳ねられた時、どぶ川に転落したらしい。
どぶで体を自由を奪われ、川からぬけれなかったらしい。
そして、水死or溺死したみたいだった。
引き上げられたときは、全身にどぶがついていて、顔も、何もみえなかったらしい。
ひょっとして、あれは、Aの別れの挨拶だったのかもしれない。
小学校1年生のとき。祖母の家に1週間ほど泊まったときのこと。
「鏡にへんなものが映るけんど見たらあかんで」と言われた。
あてがわれた6畳の部屋には、年季の入ったらしき鏡台が・・・。
そこは昼間でも暗く電気をつけても大して明るくならない部屋だった。
寝泊りできるように中を片付けたさい、私は祖母の忠告も忘れて、鏡にかかっていた布を何となく取り払ってしまった。
何しろ、貼れるものは貼り、剥がせるものは何としても剥がしてしまうような年齢である。
ある朝・・・詳細はよく覚えていないが、確か鏡台に乗せていた瓶か何かをとろうとして、そちらに手を伸ばしたのである。
私の手が鏡に映った。
ぶよぶよとした青白い手だった。
え、と思って鏡を反射的に見た。
確かに自分の影がうつっている。
影、というのは部屋が暗かったからだ。
窓から弱い明かりが差しているので、そばで目を凝らせばよく見えたが、はっと顔を上げた時には輪郭くらいしか確認できなかった。
たたずまいといい、身体の角度といい、自分の影に間違いない。
細部までよく見えずともそういうことはわかるものだ。
鏡に正対してまったく動かないということはない。
肩や腕のゆれなど、ささやかな動きの一つ一つまでまるっきり私と同じ動作だった。
だが、その影は自分のものではなかった。
着物を着ていたのだ。
輪郭しか見えなくても、自分の衣服と違うことはわかった。
そして目がじっと慣れてくれるにつれ、自分は坊主頭のはずなのに、鏡像が何だか変にもじゃもじゃした髪型をしていることも明らかになった。
私は電気をつけようとした。鏡像がまったく同じ動作をした。
顔を確認したかったのだが、何故かふと思いとどまり、私はそのまま部屋を出て行った。
不思議なことに当時は、余り怖いと思わなかった。
祖母の忠告は覚えてはいたが、その時の私は、もっとずっと視覚的に異質でいびつな何かこそ「変なもの」だ、と信じて疑わなかったのだ。
特撮や漫画の影響だったのだろう。
祖母はもう亡くなったので、彼女が何に対して警告を発したのか、もう知ることはできない。
今となっては、電気をつけなくてよかった、と胸をなでおろすような、ぞっとする体験である。
ある人に以下のように言われて、さらに震えが止まらなくなった。
言われてみたら、それは「鏡に映っていた」のだ・・・
「顔見とったら、目と目が合うとったやろな」
「鏡にへんなものが映るけんど見たらあかんで」と言われた。
あてがわれた6畳の部屋には、年季の入ったらしき鏡台が・・・。
そこは昼間でも暗く電気をつけても大して明るくならない部屋だった。
寝泊りできるように中を片付けたさい、私は祖母の忠告も忘れて、鏡にかかっていた布を何となく取り払ってしまった。
何しろ、貼れるものは貼り、剥がせるものは何としても剥がしてしまうような年齢である。
ある朝・・・詳細はよく覚えていないが、確か鏡台に乗せていた瓶か何かをとろうとして、そちらに手を伸ばしたのである。
私の手が鏡に映った。
ぶよぶよとした青白い手だった。
え、と思って鏡を反射的に見た。
確かに自分の影がうつっている。
影、というのは部屋が暗かったからだ。
窓から弱い明かりが差しているので、そばで目を凝らせばよく見えたが、はっと顔を上げた時には輪郭くらいしか確認できなかった。
たたずまいといい、身体の角度といい、自分の影に間違いない。
細部までよく見えずともそういうことはわかるものだ。
鏡に正対してまったく動かないということはない。
肩や腕のゆれなど、ささやかな動きの一つ一つまでまるっきり私と同じ動作だった。
だが、その影は自分のものではなかった。
着物を着ていたのだ。
輪郭しか見えなくても、自分の衣服と違うことはわかった。
そして目がじっと慣れてくれるにつれ、自分は坊主頭のはずなのに、鏡像が何だか変にもじゃもじゃした髪型をしていることも明らかになった。
私は電気をつけようとした。鏡像がまったく同じ動作をした。
顔を確認したかったのだが、何故かふと思いとどまり、私はそのまま部屋を出て行った。
不思議なことに当時は、余り怖いと思わなかった。
祖母の忠告は覚えてはいたが、その時の私は、もっとずっと視覚的に異質でいびつな何かこそ「変なもの」だ、と信じて疑わなかったのだ。
特撮や漫画の影響だったのだろう。
祖母はもう亡くなったので、彼女が何に対して警告を発したのか、もう知ることはできない。
今となっては、電気をつけなくてよかった、と胸をなでおろすような、ぞっとする体験である。
ある人に以下のように言われて、さらに震えが止まらなくなった。
言われてみたら、それは「鏡に映っていた」のだ・・・
「顔見とったら、目と目が合うとったやろな」
高校時代の同級生で比較的仲のいい俺、B、Cは、この夏、久しぶりに沖縄へ旅行する事になった。
到着は夜の7時。俺達はは予約していたペンションに荷物を置くと、早速浜辺へ出かけた。
単純に海で泳ぐ事や、ナンパが目的ではない。
実は数日前、Cの兄が友人数人とここを訪れた時、妙な洞窟を見つけたのだ。
浜辺の隣にある森を抜けなければ発見できないが、その森を抜ければすぐそこにある。
Cの兄は友人たちと遊んでいるうち、その洞窟を見つけた。
不審に思ったので地元の住人に訊ねると、どうやらかなり怪しい洞窟で、誰も近づかないそうだ。
その洞窟に今から行くのだ。それも夜に。
俺達は洞窟に着いてまず驚いた。
落書きや悪戯が全く無い。こういう曰くつきの洞窟などには何かしら悪ガキ達が何かしていくものだ。
覚悟を決め、中に入っていった。
ヒタヒタヒタ・・・と進むうち、Bが口を開いた。
「おい、無意味じゃないか・・・?」
怖気づいたのかと、この企画を立てたCは言った。
「こんな所に来たって無意味だろ。霊がいて、何になる?何にもならねぇじゃねえか」
Bが眉間に皺をよせて言った。相当苛立っている。
「こいつで撮るんだよ。雑誌でそういう企画があってさ、心霊写真1枚につき3千円だと」
Cはそう言うと、ポラロイドカメラを片手に笑って見せた。
「畜生、結局金儲けのために来たんじゃねえか」
Bは渋々着いて行った。俺も後に続く。
もう随分進んだだろうか、帰り道には地面に蛍光テープを貼って来たが、流石に怖い。
Cは洞窟の隅で小便をしている。俺達3人は地面に座り、だるそうにCを待った。
Dが沈黙を破った。「見知らぬ人に急に写真を撮られたらお前らも怒るよな?」
Dが何を言いたいのか知らないが、俺とBは素直に「ああ」と応えた。
「そんなことされたら幽霊さん達も怒るんじゃないか?元は人間だったんだし」
何を言いたいのか解った。写真を撮れば幽霊を怒らすことになるんじゃないかと。
だが俺は既に、ここに足を踏み入れた時から怒っていると思える。
「逆鱗に触れたくないのは分かるぜ。でもCはもうその気だろ」
さっきの件以来、Bはどうやらその気らしい。
「Aはどうなんだよ」
Bが聞いてきた。Dも横目でこっちを見ている。
「俺は・・・、別にいいぜ。皆で行けば怖くないしな(笑)」
そんな事を話す内に、Cが戻って来た。
時計の針は7時半を指しているが、もう数時間歩いたような気がする。
流石に喉も渇いてきた。目的の写真も1枚も撮れていない状況。
「おい、何かやばくないか・・・」
Bが静かに言った。Cは「またかよ」と言う。
「何かその先、霊が手招きしてるぞ。いっぱい・・・」
CはBの指す方向をライトで照らす。
「何にもねえよ。先、進もうぜ」
「駄目だ!!」Bが怒鳴った。さっきまではいく気になり始めてたのに。
「何だよ!じゃあお前だけ帰ればいいだろが。この先に何がいるってんだ」
Cも怒鳴る。段々険悪なムードになってきた。
「じゃあお先に帰らせてもらうぜ。どうなっても知らないからな」
俺もBの会話を聞いているうちに段々怖くなってきた。誰が手招きしているんだ?
「お、俺も帰らせてもらうよ。さきにペンションで待ってるよ」
Cは「腰抜け達め」と捨てゼリフを吐き、Dと共に奥へと消えていった。
「さぁ、行くぞ!」Bはそう言うと、俺の手を引っ張りながらもうダッシュでもと来た道を引き返した。
俺は何度か待てよと言ったが、Bは聞く耳持たず、と言った感じで出口へ向かった。
しばらく、二人とも森の隣の浜辺で一休みしていた。
俺は近くの自動販売機で買ったジュースで喉を潤し、
「あいつら大丈夫かな」と言った。Bは何故か俺を睨んでいる。
「多分助からねえよ。絶対にな」
Bの発言に驚いたが、俺はすぐさま言った。
「何で分かるよ?あいつらだっていつまでも馬鹿じゃないんだし、すぐ戻ってくるさ」
「実は、誰かが手招きしてるってのは嘘だ。誰も手招きなんかしてなかったよ」
俺は「なんだよ、嘘ついてたのか」と笑い顔で言った。
「おいA、よく考えてみろ」
「Dって誰だ?」
到着は夜の7時。俺達はは予約していたペンションに荷物を置くと、早速浜辺へ出かけた。
単純に海で泳ぐ事や、ナンパが目的ではない。
実は数日前、Cの兄が友人数人とここを訪れた時、妙な洞窟を見つけたのだ。
浜辺の隣にある森を抜けなければ発見できないが、その森を抜ければすぐそこにある。
Cの兄は友人たちと遊んでいるうち、その洞窟を見つけた。
不審に思ったので地元の住人に訊ねると、どうやらかなり怪しい洞窟で、誰も近づかないそうだ。
その洞窟に今から行くのだ。それも夜に。
俺達は洞窟に着いてまず驚いた。
落書きや悪戯が全く無い。こういう曰くつきの洞窟などには何かしら悪ガキ達が何かしていくものだ。
覚悟を決め、中に入っていった。
ヒタヒタヒタ・・・と進むうち、Bが口を開いた。
「おい、無意味じゃないか・・・?」
怖気づいたのかと、この企画を立てたCは言った。
「こんな所に来たって無意味だろ。霊がいて、何になる?何にもならねぇじゃねえか」
Bが眉間に皺をよせて言った。相当苛立っている。
「こいつで撮るんだよ。雑誌でそういう企画があってさ、心霊写真1枚につき3千円だと」
Cはそう言うと、ポラロイドカメラを片手に笑って見せた。
「畜生、結局金儲けのために来たんじゃねえか」
Bは渋々着いて行った。俺も後に続く。
もう随分進んだだろうか、帰り道には地面に蛍光テープを貼って来たが、流石に怖い。
Cは洞窟の隅で小便をしている。俺達3人は地面に座り、だるそうにCを待った。
Dが沈黙を破った。「見知らぬ人に急に写真を撮られたらお前らも怒るよな?」
Dが何を言いたいのか知らないが、俺とBは素直に「ああ」と応えた。
「そんなことされたら幽霊さん達も怒るんじゃないか?元は人間だったんだし」
何を言いたいのか解った。写真を撮れば幽霊を怒らすことになるんじゃないかと。
だが俺は既に、ここに足を踏み入れた時から怒っていると思える。
「逆鱗に触れたくないのは分かるぜ。でもCはもうその気だろ」
さっきの件以来、Bはどうやらその気らしい。
「Aはどうなんだよ」
Bが聞いてきた。Dも横目でこっちを見ている。
「俺は・・・、別にいいぜ。皆で行けば怖くないしな(笑)」
そんな事を話す内に、Cが戻って来た。
時計の針は7時半を指しているが、もう数時間歩いたような気がする。
流石に喉も渇いてきた。目的の写真も1枚も撮れていない状況。
「おい、何かやばくないか・・・」
Bが静かに言った。Cは「またかよ」と言う。
「何かその先、霊が手招きしてるぞ。いっぱい・・・」
CはBの指す方向をライトで照らす。
「何にもねえよ。先、進もうぜ」
「駄目だ!!」Bが怒鳴った。さっきまではいく気になり始めてたのに。
「何だよ!じゃあお前だけ帰ればいいだろが。この先に何がいるってんだ」
Cも怒鳴る。段々険悪なムードになってきた。
「じゃあお先に帰らせてもらうぜ。どうなっても知らないからな」
俺もBの会話を聞いているうちに段々怖くなってきた。誰が手招きしているんだ?
「お、俺も帰らせてもらうよ。さきにペンションで待ってるよ」
Cは「腰抜け達め」と捨てゼリフを吐き、Dと共に奥へと消えていった。
「さぁ、行くぞ!」Bはそう言うと、俺の手を引っ張りながらもうダッシュでもと来た道を引き返した。
俺は何度か待てよと言ったが、Bは聞く耳持たず、と言った感じで出口へ向かった。
しばらく、二人とも森の隣の浜辺で一休みしていた。
俺は近くの自動販売機で買ったジュースで喉を潤し、
「あいつら大丈夫かな」と言った。Bは何故か俺を睨んでいる。
「多分助からねえよ。絶対にな」
Bの発言に驚いたが、俺はすぐさま言った。
「何で分かるよ?あいつらだっていつまでも馬鹿じゃないんだし、すぐ戻ってくるさ」
「実は、誰かが手招きしてるってのは嘘だ。誰も手招きなんかしてなかったよ」
俺は「なんだよ、嘘ついてたのか」と笑い顔で言った。
「おいA、よく考えてみろ」
「Dって誰だ?」